オトナの秘密基地「カプセルホテル」へたどり着くまでの障壁
わたしは今、自宅にいる。それは当たり前のことだ。ところが、ややもするとわたしは成田空港のカプセルホテルに居たかもしれない——。そう考えただけで、後悔と憎悪が渦巻き、冷静さを失いそうになるのである。 (クソッ...
わたしは今、自宅にいる。それは当たり前のことだ。ところが、ややもするとわたしは成田空港のカプセルホテルに居たかもしれない——。そう考えただけで、後悔と憎悪が渦巻き、冷静さを失いそうになるのである。 (クソッ...
大宮公園小動物園で暮らすカピバラのチェリーは、幼少期に母親の歯が自身の目に刺さってしまい、眼球を摘出する大怪我を負った。それでも、獣医や飼育員らの適切な処置と対応のおかげで、9歳を迎える今日も元気に過ごして...
わたしは密かに恐れていた。むしろ、いずれはこうなると分かっていたにもかかわらず、欲望の赴くままに行為を遂行してしまったのだ。 大切な友人を裏切ることになる——そんな分かりきった現実から目をそらすかのように、...
水曜日の夕方、わたしは友人から蒸したトウモロコシをもらった。しかし、調理したのは火曜日の午前であり、最後の一本を口にした土曜日の深夜までには、お世辞にも短くはない時間が経過している。 さらに我が家へ運び込む...
季節的なものか、はたまたクイーンズ伊勢丹の仕入れ先が変わったのかは分からないが、カットスイカの歯ごたえが瓜っぽくなったことと、糖度が落ちたことに気が付いたわたしは、ガックリと肩を落としていた。 ...
わたしはバターが好きである。しかも、バター自体が好物であるため、パンに塗るとかホットケーキに載せるとか、そういった食べ方はしない。むしろ、バターを食べるためにパンを利用するのだ。 とはいえ、ホットケーキに関...
必ずしも、高級車の乗り心地が最高というわけではない。たとえばわたしは、リクライニングのきかないベンチシートのトラックが好きである。 長時間座っているとそれなりに不具合が生じるが、だからといって高級車特有のフ...
久しぶりに会った宿禰(仮)が、ニコニコしながらこう言った。 「URABEは呪われないだろうね」 そもそも、呪われたことがあるかどうかも分からない、というか知りようもない。仮に呪われていたとしても、そんな自覚...
とうとう、恐れていたことが現実となった。 これを知るということは、それはすなわち人生の儚さを知ることに通ずる。意識せずとも否応なしに、そして確実に進んでいくのが「時の流れ」というもの。どれほど荒れ狂って逆ら...
世の中の浮かれポンチどもは、8月といえばやれ花火だの野外フェスだのと浮足立っている。ところが、究極の大和撫子であるわたしは、そういった落ち着きのないイベントには興味を示さない。 とくに「フェス」とかいう、パ...
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