赤い恋の結末 URABE/著
アタシは今日、ひと夏の恋に終わりを告げた。 そもそも、このオトコのことはそこまで好きではなかった。ただちょっと、周りにはいないタイプで魅力を感じたのよ。この辺りでは見かけない派手な装いと、時代先取りの圧倒的...
アタシは今日、ひと夏の恋に終わりを告げた。 そもそも、このオトコのことはそこまで好きではなかった。ただちょっと、周りにはいないタイプで魅力を感じたのよ。この辺りでは見かけない派手な装いと、時代先取りの圧倒的...
俺の仕事は「何でも屋」だ。便利屋ともいうが、依頼の内容が汚れ仕事だろうかなんだろうが、とにかく引き受けるのが俺のやり方。特殊清掃からゴキブリ退治まで、金額に応じてどこまででも飛んでいく。 そして今日の仕事は...
本日、1,000日連続コラム投稿を達成した。次は10,000日を目指して、ぶらぶら行こうと思う。 オリンピック・トラブルメーカー 海外へ行くと、日本の常識が通用しないだけでなく、究極の選択を迫...
「おっちゃん!そんなとこで座ってなにしてんの」 キャバクラでバイトをするアタシは、客を呼び込むためにトー横前でフラフラしていた。そんな中、ふと前を見ると小汚いホームレスの隣りにこれまた小汚い格好の「おっちゃ...
あー、だりぃ。なんでこんな寒い日に、人間相手にサービスしなきゃなんねーんだよ。 こちとら「放浪カピ」で一世を風靡した、あのカッピー君だぞ? せっかく前の飼い主から脱走して、晴れて自由の身になったっていうのに...
コンビニという業種が大変だからなのか、それともあの男性の性格なのか、いずれにせよ「小さな親切」に触れたわたしは、Mサイズのカフェラテを啜りながら駅へと歩き始めた。 * 稼ぎが多いわけでもないのに、自制心が弱...
――その日の夜。 那須に宿泊することとなったわたしは、「冬の東北の洗礼」を受けた。 一般的なホテルや旅館ならば、当然ながら寒さはしのげる。しのげるどころの話ではない、室内は半袖半ズボンで十分な...
街灯もない、道路も整備されていない那須の山奥にいるわたしは、わずかな電波をキャッチしながら投稿を試みている。 なぜなら今日、奇しくも「武者修行」を二つほど経験してしまったわけで、そのことを記さずにはいられな...
若手職人の心の声 (・・・やっぱ届いてない) これだから年寄りは困る。オレたちデジタルネイティブ世代からすると、SNSを使えない時点でコミュニケーションは難しい。 対面や電話なん...
火曜日は恒例のピアノレッスンの日である。 いつも付け焼き刃ではあるが、それなりに全力で挑んでいる。しかし当然ながら、言い訳も山ほどある。 アタシのマンションは楽器禁止のため、ピアノの音が聞こえ...
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