眠り姫 URABE著
——私は、眠り姫にでもなったのかしら。 気が付くと深夜0時、なんと私は20時間も眠っていたらしい。アイマスクのせいで、寝ている間はずっと真っ暗闇。おかげでいつまでたっても夢の世界をさまよっていたんだ。 安眠...
 名作
名作——私は、眠り姫にでもなったのかしら。 気が付くと深夜0時、なんと私は20時間も眠っていたらしい。アイマスクのせいで、寝ている間はずっと真っ暗闇。おかげでいつまでたっても夢の世界をさまよっていたんだ。 安眠...
 名作
名作(・・・おぉ) 近所のカフェで優雅にコールドブリューを味わっていたところ、ガラス張りの壁の向こうを一枚の枯れ葉が舞った。 まだ9月の半ばだが、もう秋が近づいてきたのか——。 タンクトップに短パ...
 名作
名作バカげた話ではあるが、俺はこの目で見たんだ。人間を殺す新聞紙が存在するということを——。 最初は単なる事故だと思っていたが、アイツは、あの新聞紙は意思を持ってターゲットを定め、静かにそして確実...
 変
変首都高から新東名高速道路を進み、路面状態の悪い旧道を乗り越えて建設途中の中部縦貫自動車道を突き抜け、わたしは福井県勝山市に到着した。 道中、何度か休憩を挟んだため、片道500キロの移動に7時間半を費やしたが...
 名作
名作最近よく来るこのオトコ、とにかく気に食わねぇ。商社マンだかなんだか知らねぇが、カネに物言わせて偉そうな態度とったり、ノーブランドを見下したりする精神が許せねぇぜ。そんなクソみてぇねオトコに引っ掛かったオレら...
 名作
名作僕は山手線のシート。しかもドアに隣接するシートだから仕切り板がついていて、そこへもたれかかることができるんだ。 僕たち電車の座席は、やはり端っこが圧倒的な人気者となる。さらに、僕のように仕切り版を従えるシー...
 名作
名作(・・・あぁ、また逝ったわ) 今日で何人目かしら——。アタシの同僚が毎日毎日、この世から消えていく。そもそも、アタシたちはこんな短命な人生だなんて聞いてないわ。もっと長く、楽しい時間を謳歌できると思っていた...
 名作
名作おれはトウモロコシの皮だ。しかも一番外側の! なにが言いたいのかというと、おれを、いや、おれたちを甘く見るな!ということだ。トウモロコシの皮なんて、大した存在価値もないと思っているだろう?これだから人間は・...
 狂気
狂気アタシは今日、ひと夏の恋に終わりを告げた。 そもそも、このオトコのことはそこまで好きではなかった。ただちょっと、周りにはいないタイプで魅力を感じたのよ。この辺りでは見かけない派手な装いと、時代先取りの圧倒的...
 名作
名作俺の仕事は「何でも屋」だ。便利屋ともいうが、依頼の内容が汚れ仕事だろうかなんだろうが、とにかく引き受けるのが俺のやり方。特殊清掃からゴキブリ退治まで、金額に応じてどこまででも飛んでいく。 そして今日の仕事は...
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