大根おろし
(・・まるで大根おろしだな) みるみる削られていくわたしの心は、例えるならば「おろし金で削られる大根」のようだった。粗っぽいギザギザの突起が、みずみずしい繊維質の大根をゴリゴリとすりおろしていく——そんな感...
(・・まるで大根おろしだな) みるみる削られていくわたしの心は、例えるならば「おろし金で削られる大根」のようだった。粗っぽいギザギザの突起が、みずみずしい繊維質の大根をゴリゴリとすりおろしていく——そんな感...
言葉というのは、便利なようで役に立たない時がある。 単に状況を説明するだけならば、語彙力が豊富であればクリアできるが、自分の思いや感情を同じ熱量で他人に伝えるには、言葉という単語を並べるだけでは伝わりきらな...
このブログにて”微妙なコラム”を投稿し続けたところ、今日で六年目を迎えた。日数にして1,827日、何があろうと一日も欠かすことなく書き続けたことに、我ながら驚きを隠せない反面、後悔に似た感情を抱いている。 ...
6月の第三日曜日は父の日——ということで、我が父へプレゼントを贈ったわたし。 「父の日」といえば黄色い花を贈るのが定番のようだが、目が見えない父に対して何色の花を贈ろうが感動は薄いわけで、どうせなら手で触れ...
突如、左手の親指と小指に出現した腫れと痛み。思い当たる節といえば、ブラジリアン柔術の練習中に痛めたか、それともピアノの練習をしすぎたせいか——。 それぞれの指は明らかに腫れあがり、握り込むような屈曲が困難な...
わたしの体内には血液の代わりにコーヒーが流れている・・といっても過言ではないくらい、毎日浴びるほどコーヒーを飲んで生きているわけだが、ときに本能的に「茶」を欲することがある。 これは日本人だからなのか、ある...
「素晴らしいじゃない。ようやく、モーツァルトらしくなったわね」 喜びというより、むしろ涙ぐんでいる先生を見ながら、わたしも鼻の奥がツンとするのであった。 それにしても、まるで変化のなかった8か...
飲食店を経営する顧問先の総会に出席するべく、わたしは石神井公園内のとある施設へと向かった。 わが人生において、実家よりも東京での生活のほうが長くなった現在だが、考えてみると”石神井公園”という...
ヒトはなぜか白黒つけたがる傾向にある。 中途半端でモヤモヤした状態はそもそも気分がよくないし、できればどちらかにハッキリさせたい・・という気持ちになるのは頷ける。だが時にはどうしようもない場合もあり、不安定...
誰かに教えを乞うにあたり、その「誰か」が重要であることはおよそ分かっている。だが、世の中には知名度が高いというだけで「素晴らしい先生」と称される人々も居り、何をもって素晴らしいのかは人それぞれといえる。 ・...
最近のコメント