「白帯未満」の後輩
「運動をしたいけど、何がいいか分からない」 そうボヤいていた無趣味かつ運動不足の後輩を連れて、ブラジリアン柔術の体験レッスンに参加したわたし。 ——おっと、彼女を「無趣味」と決めつけてしまうのは言い過ぎだが...
「運動をしたいけど、何がいいか分からない」 そうボヤいていた無趣味かつ運動不足の後輩を連れて、ブラジリアン柔術の体験レッスンに参加したわたし。 ——おっと、彼女を「無趣味」と決めつけてしまうのは言い過ぎだが...
「これはもう、後でミーティングだな・・」 上司からそう吐き捨てるように言われたわたしは、目の前が真っ暗になるほどのショックを受けた。あぁ、やってしまった——。 * 規模の大きなブ...
わたし自身が「柔術の黒帯でよかった」と思ったことはないが、ラスベガスに来て初めてそう感じる瞬間があった。それは、13歳の少女(といっても身長の高い大人びた女子で、しかしながら帯の色は黄色であり、正真正銘のキ...
負けるつもりで試合に挑むバカはいないが、それでも負けたほうが学びは多いのは間違いない。明らかな実力差で負けようが誤審で負けようが、負けは負け。そして、優勝以外は必ず負けを経験するので、初戦で負けようが決勝で...
(美味そう?・・あぁ、鮭のホイル焼き的な感じか) 足の親指にアルミホイルを巻いたわたしを見て、このような感想を述べた友人がいる。だがこのアルミホイル、予想以上に”いい感じ”なのだ。 なぜ足の指...
「おばあちゃんが、あなたに会いたがっていたわよ」 ピアノのレッスンの帰りに、行きつけの珈琲店へ顔を出したところ、わたしを見るなり店主がそう告げた。おばあちゃんとは、過去に何度かおしゃべりをした、90歳のおば...
一つのことに没頭し過ぎると、ついそれが「自分にとってすべて」と感じてしまったり、または、それが自分にとって特別なことだと思い込んでしまったりするもの。だが、よくよく考えてみると、どれもこれも自分という一人の...
常套句として用いられる「殺るか殺られるか」は、実際に殺人を犯すことではなく、そのくらいの意気込みで戦え・・という意味で使われるわけだが、とはいえここが戦場だとすれば、わたしの対戦相手は敵であり、どちらかが死...
(こういう楽しみ方・・っていうのも、アリなのかな) わたしの相方は、一応、ブラジリアン柔術を嗜んでいる。とはいえ月に1~2回、遠路はるばる都内の道場へ顔を出す程度なので、「柔術ができる」とは口が裂けても言え...
今日・・どころか今年一番のファインプレーを、ブラジリアン柔術の全日本選手権で披露したわたしは、なんとも誇らしい気分に浸っていた。無論、当事者である後輩にとっては喜ばしい事態ではないし、本来ならばあってはなら...
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