好機を逃したホットコーヒーへの、私なりの償い
わたしは欲に忠実なニンゲンである。そのため、歩いている途中で食べ物のいい匂いが漂ってきたら、それに逆らうことなどできない。 どんなに遅刻ギリギリだったとしても、なんらかの言い訳を作って食べ物の列に並んでしま...
わたしは欲に忠実なニンゲンである。そのため、歩いている途中で食べ物のいい匂いが漂ってきたら、それに逆らうことなどできない。 どんなに遅刻ギリギリだったとしても、なんらかの言い訳を作って食べ物の列に並んでしま...
「ビースト、ピットイン!!」 猛獣使いの命令がわたしの脳みそを震わせた。——すぐさま、自分の巣へ戻らねば!!! 実際にかけられた言葉は「リターン・トゥ・ローデッド・ビースト!」だったが、巧者に...
「お、攻めてるねぇ」 道着チェック担当の男性が、やや驚きながらそう呟いた。——否、わたしは攻めてなどいない。 お気に入りの一張羅であるKINGZの道衣を、購入したそのままの状態で着用しているだ...
さすがに顔には出さなかったが、内心わたしは震えた。 アタマの悪いただのデブだと思っていた相方が、まさか一度の説明で柔術のテクニックを再現してしまうとは、出会って10余年でもっとも驚かされた瞬間だった。 ——...
知らぬが仏・・じゃない、「知らないというのは怖いことだ」と、改めて感じる出来事があった。 そもそも、自分とは縁のない世界のことなど、知ろうとも思わないし知ったところですぐに忘れてしまうのが、わたしという生き...
学生時代以降、わたしは組織に属していた期間が短いので、自分の考えが絶対的に正しいのかどうかは分からないが、それでも社会人として感じる「他社の人間との接し方」について、およその指標は持っている。 わたし自身の...
わたしの額にデカいコブができた。 だがこれは名誉の負傷であり、むしろ誇らしく思っている。それどころか、人生の転機を導く"アイテム"となる可能性もあるわけで、これは怪我ではなく天の啓示に近いものかもしれない。...
試合に「絶対」はないというが、ある程度の絶対視ができることがある。それは、「勝者は勝つべくして勝っている」という絶対だ。 * わたしは今、米国ラスベガスに来ている。年に一度の柔術...
非常に失礼であり、デリカシーに欠ける発言であることは重々承知の上である。だがオンナとして、ここはハッキリさせておかなければ気が済まない。 わたしからプンプンと発せられるこの悪臭は、断じてわたし...
わたしは今日、自分ではコントロールできないほどの憎悪と怒りがこみ上げるのを感じた。そして発狂寸前で、なんとかその禍々しい感情を捨て去ることに成功した。 というか、実際に着ていた服を脱ぎ捨てるのと同時に、感情...
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