他称・格闘家の女
格闘技の試合会場へ出向くということは、わたしにとって極度の緊張をもたらす行為でもある。 なぜなら、人から声をかけられることに恐怖を覚えるからだ。 人見知りだとか恥ずかしがり屋だとか、そういう話...
格闘技の試合会場へ出向くということは、わたしにとって極度の緊張をもたらす行為でもある。 なぜなら、人から声をかけられることに恐怖を覚えるからだ。 人見知りだとか恥ずかしがり屋だとか、そういう話...
今日は朝からトレーニングに励んでいる。 トレーニングといってもわたしがトレーニングをするのではなく、トレーナーとして尻を叩く側だ。 その相手とは、PC内臓マイク。 昨日からちょっ...
「・・・・・・・」 ーーやばい、何も浮かんでこない。 * わたしは今、音声入力による原稿作成に挑戦している。 これを思い立った一番の理由は、 「飯を食...
点字って、そんなルールがあったんだーー。 父との会話で、わたしは今日初めて「点字」のルールを知った。 昔はかわいいもので、誕生日や父の日に点字でメッセージカードを送っていた。 小...
看護師として美容クリニックに勤める女子との会話。初っ端から笑ったのは、 「おでこに脂肪注入したんですよ。そしたらおでこにケータイの跡が付いちゃって、クリニックで半狂乱になる事件起こしたんですよ、私」 という...
ーー私のお墓の前で泣かないでください 墓石の下で眠る、故人の声が聞こえてきそうなシチュエーション。 わたしは港区のとある寺に侵入し、ギュウギュウ詰めに建てられた墓石の前で、人目も憚(はばか)ら...
なんだろう、透明なグラスに注がれた水をゆらゆらと漂う、墨の残骸のようなヒモは。 ときに目の前へ泰然と現れたかと思うと、目玉を動かせばサッとどこかへ消えてしまう、素早さと意地悪さを持ち合わせている。 &nbs...
ーーこれはわたしが習っているのと同じ柔術なのだろうか。 RIZIN.28を観て、ホベルト・サトシ・ソウザとクレベル・コイケの「見事なセットアップ」に鳥肌が立った。 とくにサトシが...
朝、ようやく眠りについたところを玄関のチャイムで起こされる。 ーー土曜日くらい朝寝坊させろよ 舌打ちしながらモニターを覗き込むと、ヤマトのお兄さんが立っていた。小脇に抱える段ボールは食べ物と推測。 &nbs...
わたしは感情の起伏が激しい。それを表に出すかどうかは別として、日々いろいろな感情に揺さぶられている。 思うに、「嬉しい」とか「楽しい」は、どちらかというと抑える必要のない感情だろう。 だが「ム...
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