刺客からのブツ

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ここ一カ月間、外野から「馬のエサ」と評される食生活を続けてきたわたしにとって、「三ツ星ファーム」という冷凍宅配弁当・・もとい御馳走は、脳にとっても胃袋にとっても想像以上に刺激が強すぎた。

 

 

料理嫌いなわたしが、ダイエットのために自炊を行うようになったことで、まさかの得意料理を手に入れた。その名も「馬のエサ with 秘伝のタレ」。

 

料理の手順としては、買ってきた野菜を無造作に耐熱ボウルへぶち込んで、手のひらでギュウギュウ押し付けながらラップで密閉し、電子レンジで10分加熱すればできあがり・・という、まさに簡単クッキング。

しかも、包丁などの調理器具を使う必要もなく、野菜そのものをあるがままの姿で使用するため、本来ならば食べずに捨てるであろう部分まで味わえるオマケつき。

 

具体的には、冷凍カリフラワーライス250gを敷き詰めて、その上に千切りキャベツ一袋を押し当てて土台を完成させる。そこへ、椎茸4個、ぶなしめじ半分、舞茸半分、にんじん1本、キュウリ2本、ジャガイモ2~3個、ブロッコリー10個、ミニトマト6個を、カットすることなくそのままの状態で乗せて、山盛りになった頭頂部を両手で押さえて静かに押し込むと、すかさずクレラップで蓋をしたら完成。

あとはレンジで10分加熱すれば、水分が蒸発してぺしゃんとなった野菜ボウル——というか、どこをどう見ても「完璧な馬のエサ」が出来上がるのである。

 

それにしても、ニンジン・キュウリ・ジャガイモという食材を、切らずにそのまま並べるとビジュアルが馬のエサになるから不思議。しかも、ニンジンの頭から黄緑色の葉っぱが生えていても、それごと加熱して食することができるので、「食材すべてが可食部であり、廃棄部位ゼロ」いう、圧倒的にエコなところが馬のエサの強み・・といえるわけだ。

 

そして、ビジュアルが馬のエサである野菜ボウルに加えて、生卵と納豆とめかぶともずくとしらす干しを混ぜ合わせたもの——個人的には「秘伝のタレ」と呼んでいるのだが、この”ネバネバの混合物”を馬のエサに垂らして、ドレッシング代わりにして食べるのがわたし流。

ちなみに、このメニュー(馬のエサに秘伝のタレがけ)の特徴は、言うまでもなくボリューム満点なところだろう。とてもじゃないが、通常の人間が食べる一食分としては多すぎる量で、見た目もさることながら、食べ終わる頃には確実に満腹感を得ることができる。

それでいて、カロリーは550~650キロカロリー(カレーライスや豚骨ラーメンよりも低カロリー)なので、およそ3~4人前の野菜ボウルを一人で食べきり、かつ、充実した気分に浸れるのだから、どう考えてもこれ以上の贅沢はない。

 

そんな、快適なエコ食生活を送っていたわたしに、刺客からブツが届いたのだ。

 

「試しに買ってみたんだけど、余っちゃったからあげるね」

先日、わたしをタルトケーキ専門店へおびき寄せて、この一ヶ月、洋菓子から距離を置いていたわたしにケーキを二つ食べさせた、悪魔のような友人がいる。そんな彼女が、さらに新たな食べ物を手渡してきたのだ。

 

成城石井の保冷バッグに押し込まれた、たくさんの冷凍宅配弁当——そう、三ツ星ファームのヘルシー弁当だ。巷ではこの手の食事が人気で、三ツ星ファームをはじめナッシュやマッスルデリなど、様々なタイプの冷凍宅食が市場に出回っている。

栄養バランスのとれた食事をレンチンで手軽に食べられることからも、定期購入を検討する者が増えている模様。かくいうわたしも、これらの名称は耳にしたことがあり、一度試してみたいと思っていたところだった。

 

そこで、ありがたく貢ぎ物を持ち帰ったわたしは、さっそく「肉厚サバの ピーナッツ味噌焼き仕立て」をレンジへ放り込んだ。そして数分後——気づくと容器は空になっていた。まさかの意識を失っていたわたしは、奇遇にも同じ商品がもう一つ入っていることを発見し、改めてレンチンすると今度はしっかりと味わいながら完食した。

味については、今さら文字にするのも野暮なので触れないが、7年連続でミシュラン一つ星を獲得した和食割烹のシェフ監修・・というだけで、美味くないはずがない。それでいて、低糖質でカロリー控えめにもかかわらず高たんぱくという、願ったり叶ったりの贅沢な逸品。

 

そして気がつくと、いつの間にか「柚子風味ジューシー豚しゃぶ」に手を出していた。豚しゃぶといえばわたしの大好物であり、温野菜へ行けば豚バラオンリーで20皿おかわりをした過去もあるくらい、豚しゃぶが大好きなのである。しかも、柚子の風味と大根おろしの歯ごたえに支えられた豚肉というのは、ここ最近味わったことのない高級かつ絶品のお味ではないか。

続いて、「しにせの京なま麩 湯葉あんかけ仕立て」、「たっぷりタルタル 国産鶏肉のチキン南蛮」と、立て続けにレンジへと放り込んでいた。もはやわたしの脳と胃袋はバグったといっても過言ではない。一日1,300キロカロリーで頑張ってきたこの一カ月間を、一瞬にしてぶち壊してしまったのだから——。

 

なお、三ツ星ファーム弁当のボリュームは控え目にできている。これは、パック飯と合わせて食べるとちょうどいい設計なのではなかろうか。

というわけで、さっそくパック玄米をレンチンすると、「ふんわり豆腐ハンバーグ 香味ネギソース」をおかずに、解放された胃袋へと流し込んだ。

 

(さてと・・心機一転、今日からダイエットを頑張るぞ!!)

 

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