足の甲のトンネルのその先へ
まさか、自分の足にここまで左右差があるとは思いもしなかった。だが、新品のサンダルの左足は入るのに、右足はつま先しか入らないのだからどうしようもない。 そういえば数日前に、ブラジリアン柔術の道衣...
まさか、自分の足にここまで左右差があるとは思いもしなかった。だが、新品のサンダルの左足は入るのに、右足はつま先しか入らないのだからどうしようもない。 そういえば数日前に、ブラジリアン柔術の道衣...
わたしが子どもの頃、ピアノ教室といえば先生の自宅にグランドピアノが2台並べられ、そこでレッスンを受けるのが当たり前だった。 まぁ今でも同じようにレッスンを受けているわたしだが、最近では、先生の自宅に通わない...
このご時世、書類のデータが存在しないということは、ある種の致命傷といえる。 たとえば、就業規則の変更をするとしよう。既存の就業規則では、定年が60歳と書かれているが、新たに65歳に変更しようとしたとき、実務...
わたしは今日、自分ではコントロールできないほどの憎悪と怒りがこみ上げるのを感じた。そして発狂寸前で、なんとかその禍々しい感情を捨て去ることに成功した。 というか、実際に着ていた服を脱ぎ捨てるのと同時に、感情...
最近よく来るこのオトコ、とにかく気に食わねぇ。商社マンだかなんだか知らねぇが、カネに物言わせて偉そうな態度とったり、ノーブランドを見下したりする精神が許せねぇぜ。そんなクソみてぇねオトコに引っ掛かったオレら...
僕は山手線のシート。しかもドアに隣接するシートだから仕切り板がついていて、そこへもたれかかることができるんだ。 僕たち電車の座席は、やはり端っこが圧倒的な人気者となる。さらに、僕のように仕切り版を従えるシー...
深夜0時を過ぎた頃、わたしのスマホが震え出した。——誰かからの着信だ。画面を見ると、顧問先の社長からだった。 「夜遅くにすんません、労働者の公休日についてなんですが・・・」 彼は、来月から初の労働者を雇用す...
(・・・あぁ、また逝ったわ) 今日で何人目かしら——。アタシの同僚が毎日毎日、この世から消えていく。そもそも、アタシたちはこんな短命な人生だなんて聞いてないわ。もっと長く、楽しい時間を謳歌できると思っていた...
「あのヒトだれ?ってか、Dのヒトは?」 村山と初めて会った瞬間、思わず口をついて出た言葉だった。その時わたしは、大手広告代理店「D」の担当者と会う目的で、友人とともにアメリカへ向かったのである。 だがそこに...
おれはトウモロコシの皮だ。しかも一番外側の! なにが言いたいのかというと、おれを、いや、おれたちを甘く見るな!ということだ。トウモロコシの皮なんて、大した存在価値もないと思っているだろう?これだから人間は・...
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