アリーヴェデルチ URABE/著
今日ほど現実逃避を考えた日はない——。 まさかとは思うが、地方出張で目的地へ到着する時間に目が覚めるとは、思ってもみなかったからだ。 * オレはたしかに、朝の6時に目覚ましをセットした。しかも、携帯電話とア...
今日ほど現実逃避を考えた日はない——。 まさかとは思うが、地方出張で目的地へ到着する時間に目が覚めるとは、思ってもみなかったからだ。 * オレはたしかに、朝の6時に目覚ましをセットした。しかも、携帯電話とア...
われわれが生きるこの世界では日々、嫌なこと、残念なこと、辛いことなどネガティブな出来事が起きている。無論、嬉しいことや楽しいこと、幸せなこともたくさんあるが、そんな"いいこと"ばかりで毎日を過ごせるわけでは...
「乙はどうして、こんなにも頑張るんだろう」 眠りたくても眠れずに震える前足で体を支えつつ、必死に口呼吸を続ける哀れな乙を見守りながら、涙声で母が問う。——答えは簡単、乙の命はまだ続くからだ。 ...
赤坂にある韓国料理店を訪れたわたしは、店員のラインナップに驚かされた。 港区赤坂が外国人で溢れていることは、わりと有名な事実である。それに伴い、外国人の店員が増えたことも周知の事実。そのため、銀だこのキャッ...
どうやらブロッコリーが「指定野菜」とやらに選ばれたらしい。指定野菜とは、野菜生産出荷安定法第二条によると 「この法律において『指定野菜』とは、消費量が相対的に多く又は多くなることが見込まれる野菜であつて、そ...
いま流行りの港区女子、もとい港区在住女子の底辺を支えるわたしにとって、かなり痛い出費となったことは事実。だが「これも必要経費だ」と言い聞かせ、長年慣れ親しんできた"紙の呪縛"から解き放たれた記念日こそが、今...
正直なところ、わたしは"彼"が誰だか分からなかった。なんとなく見たことがある気もするが、このイベントに参加しているメンツとは、過去にどこかで会っている可能性があるので、きっといつかの記憶が残っていたのだろう...
なにを思ったのか、わたしは突如"イメージ"でコーヒーのオーダーをしてしまった。 日頃からコーヒーのカスタマイズに心血を注ぐわたしは、何が何でも「メニュー通りのオーダーなどしてやるものか!」と躍起になっている...
今度こそ、今度こそ自信を持って断言できる。自宅における寒さの恐怖から解放された——と。 これまでも散々、エアコンの他に追加で暖房器具を購入しては、極寒のコンクリート地獄で生き延びてきたわたし。そして暖房器具...
(わたしの精神が、オトナになった証拠だろう——。) そう思うことで納得するしかなかった。こんなにもイライラするのは久しぶりだが、かといって不満を解消する術もないので、イライラする現実を受け止めて過ごすしかな...
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