会社近くの恋人宅から通勤しているのに、100キロ超の交通費をしれっともらっていた従業員の話
(自分が労働者ならば、やはりコッソリ秘密にしておくだろうな・・・) 根っからの悪党であるわたしは、顧問先からの相談を受けながら内心こう思っていた。あぁ、わたしが労働者じゃなくて本当によかった——。 なんの話...
(自分が労働者ならば、やはりコッソリ秘密にしておくだろうな・・・) 根っからの悪党であるわたしは、顧問先からの相談を受けながら内心こう思っていた。あぁ、わたしが労働者じゃなくて本当によかった——。 なんの話...
わたしが子どもの頃、ピアノ教室といえば先生の自宅にグランドピアノが2台並べられ、そこでレッスンを受けるのが当たり前だった。 まぁ今でも同じようにレッスンを受けているわたしだが、最近では、先生の自宅に通わない...
「あのヒトだれ?ってか、Dのヒトは?」 村山と初めて会った瞬間、思わず口をついて出た言葉だった。その時わたしは、大手広告代理店「D」の担当者と会う目的で、友人とともにアメリカへ向かったのである。 だがそこに...
「誰が書いたのか…っていうのも、重要な要素だと思いますよ」 旧帝大卒、高橋一生似の容姿を持つ後輩が、真面目な顔でそう言い放った。ことの発端は、わたしの書くコラムを読んだ人はほぼ全員「面白い」と言ってくれるの...
わたしには付き合いの長い美容師の友人がいる。奴はちゃらんぽらんで、いわばお調子者の典型である。 かれこれ15年前、当時の友人は福島なまりの抜けきらない田舎者のくせに、東京のど真ん中で美容師として働いていたこ...
(あれ?配達時間の指定したはずなのに、来ねぇな・・) そう思いながら、わたしはふと時計を見上げた。午後4時から午後6時までの時間指定で配達を依頼したはずだが、時刻は午後6時半を過ぎている。とはいえ、諸々の事...
なんでもかんでも「カネ」に絡めて話をされると、とにかくイラっとくる。いわゆる「拝金至上主義者」の、カネでしかモノの価値を測れない視野の狭さにウンザリするのだ。 たしかに、カネはないよりもあった...
もしも戦闘に巻き込まれた場合、もっとも恐ろしいのは「武器を失ったとき」だ。 素手で戦うならば力やスピード、そして技術と経験がものを言う。だが、そこに棒や刃物が加わったならば話は変わる。さすがに生身の人間が武...
(とりあえず、この世を去ってまで苦痛に襲われるのは避けたいから、読んでおこうか・・・) わたしはとある一冊の本を開いた。鮮やかな赤色とゴールドで飾られた、縁起の良さそうなその本のタイトルは「地...
「白金の用心棒」と恐れられ、いや、頼られているわたしは、少し前に建設を終えた巨大超高層ビル「白金ザ・スカイ」の一階にオープンした「リンコス」の様子をうかがいに店の入り口を跨いだ。 白金ザ・スカイとは、白金一...
最近のコメント