ビルケンシュトックが踏んだもの
冬の外履きといえば、ビルケンシュトックのサンダルがメインのわたし。 とくにお気に入りは、インソールや甲部分にモコモコの毛が張り巡らされた、ボストンシアリング。凍える寒さでも颯爽と闊歩できる、冬の必需品である...
冬の外履きといえば、ビルケンシュトックのサンダルがメインのわたし。 とくにお気に入りは、インソールや甲部分にモコモコの毛が張り巡らされた、ボストンシアリング。凍える寒さでも颯爽と闊歩できる、冬の必需品である...
「そこ、俺の席なんだけど」 ロサンゼルスからの帰国便に乗り込んだ俺を待ち構えていたのは、某有名ユーチューバーグループによる、胸糞悪い洗礼だった。 今回の飛行機の座席について、俺は...
現実世界を生きながらにして、まるでゲームの世界に身を置いているかのような錯覚に陥ることがある。 仮想現実ではないが、あたかもそうであるかのような、なんとも無機質で鈍麻な感覚に襲われるのであった。  ...
人間が野生から離れて長い年月が経つ。それゆえ、野生で生きていた頃の記憶もなければ、遺伝子的にも当時の情報などほぼ残っていないだろう。 よく「嗅覚はもっとも原始的な感覚である」などというが、それでも所詮、夕飯...
今から三年前に、とある一冊の本が注目を浴びた。 その名も「ケーキの切れない非行少年たち」。著者であり、立命館大学大学院人間科学研究科教授の宮口幸治氏は、過去には児童精神科医として、医療少年院や精神科病院に勤...
私は都内で塾を営む、バツイチ四十代の男である。 だが塾と言っても学習塾ではない。男塾の現代版のようなもので、立派な社会人を養成するための「人間塾」を開いているのだ。 なに、大したことは教えてい...
コップを洗いに流し台へ向かったわたしは、目の前で起きている恐ろしい状況に言葉を失った。 ここはオフィスの給湯室。事件が起きるような場所ではない。なのに今、わたしが見ているものが事件の一部でなければ、いったい...
(なんだよこの長蛇の列は) 洒落たカフェの窓伝いに、暇そうな女どもが並んでいる。前のババァらは子どもの受験話に花を咲かせているし、後ろの女子は無言でケータイをいじっている。 まぁすることもない...
人生で土下座をした経験がある人は、どのくらいいるだろうか。私は一度だけある。しかも池袋駅のホームという、大都会の公衆の面前で。 だが案ずるなかれ。土下座しろと言われてしたわけではない。自ら率先...
「URABEさん、戦争がはじまりますよ」 突然、悪友からLINEが届く。彼はフィリピンのミンダナオ島に拠点を持ち、日本と東南アジアを股にかけてビジネスを展開する、違法臭プンプン漂う悪い奴である...
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