西日暮里駅で遭遇した老人の目論見
(これはわたしが悪いのか・・・?) 静かに振り返りながら、床に転がる老人を見下ろした。 * 今から数分前、わたしは千代田線からJR線に乗り換えるべく、西日暮里駅で乗り換え専用の改...
(これはわたしが悪いのか・・・?) 静かに振り返りながら、床に転がる老人を見下ろした。 * 今から数分前、わたしは千代田線からJR線に乗り換えるべく、西日暮里駅で乗り換え専用の改...
わたしが精神的に幼稚なだけかもしれないが、この年になっても親からの注意喚起を素直に受け入れることができない。よく子どもが口にするセリフで、 「そんなこと言われなくてもわかってる!」 「今からやろうとしてたと...
わたしはおむすびが好きだ。とくに、何も入っていない塩むすびが一番の好みだ。 中に梅干しが入っていたり、磯の香りただよう海苔が巻いてあったりしても構わない。だがやはり、白米が持つポテンシャルを最大限に活かすに...
新幹線に乗った時、わたしの前に座るオッサンだけがリクライニングシートをガッツリ倒していると、なんともいえない不幸な気分に襲われる。 よりによってなぜ、わたしの前のオッサンだけがこんなにもフラットにしているの...
人間がいかに卑しくあさましい存在かは、人間以外の生き物と比べれば容易に分かるものである。 たとえば愛犬や愛猫に噛まれたり引っ掻かれたりして、目くじら立てて怒るようなバカはいない。だが相手が人間だったりすると...
(もはや狂気の沙汰・・・) 投票日の前夜というのは、候補者にとって感動的なフィナーレとなる。その反対に、冷めた目で、いや冷めた耳で聞かされる有権者にとっては、拷問もどきの大騒音でしかない。 たとえば今、近所...
冷蔵庫の中でしなびてしまった緑色のキュウリを、真っ白な霜が覆っている。 ――そうか、製氷室の真下に寝かせたせいで、表面に付着していた水分が凍ってしまったのか。 * わが家には冷蔵庫は存在しない。正確には、ホ...
これは本当の話ではない。あくまで架空の内容なので、ましてやわたし自身の体験談などとは思わないでもらいたい。 便宜上、一人称を「わたし」とするが、決して実話ではないことを口酸っぱく伝えておく。 ...
この3週間、外出を控えていたわたしは地獄から抜け出せずにいた。 「そんな大袈裟な!」と笑われるかもしれないが、侮るなかれ。これは比喩的な表現ではあるが、まざに地獄だ。そう、アニメ地獄である。 ...
なにが言いたいのかというと、「余計なことはしないほうがいい」ということだ。 普段ならば、わたしは自宅でおとなしくチャイムが鳴るのを待っていた。だが今日は、ちょっと気を利かせて一階まで下りてしま...
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