野生を忘れぬDNA
実家には乙(おつ)という名のフレンチブルドッグがいる。 久しぶりに会う乙はピンク色のジャージ素材の服を着せられ、同じくピンク色の布団が敷かれた寝床で、派手ないびきをかいて寝ている。まるで女の子がほしかった両...
実家には乙(おつ)という名のフレンチブルドッグがいる。 久しぶりに会う乙はピンク色のジャージ素材の服を着せられ、同じくピンク色の布団が敷かれた寝床で、派手ないびきをかいて寝ている。まるで女の子がほしかった両...
突然だが、首都高にあるPA(パーキングエリア)に居心地のいいカフェなどあるはずがない。そもそも休憩など必要ないほどに出入口の多い首都高で、「ちょっとくつろぎたい」などと思うドライバーがいるだろうか。首都高の...
日頃から冗談を連発する様子もなく、どちらかというと人々から尊敬のまなざしを向けられる友人が、とある話の最後にこう言った。 「メリークリスマス」 この一言で、わたしは今日がクリスマスイブであることに気がついた...
満身創痍(まんしんそうい)――。 今のわたしを表す最も適切な表現がこれだ。頚椎ヘルニアによる左手の痺れ、右足中指剥離骨折、右手親指重度の突き指という三重苦を抱えているのだから、満身創痍で間違いないだろう。 ...
URABEと書いてクレーマーと読む。本日も役所に対してクレームを突きつけたわたし。 「この件についての見解をお待ちしております」 手紙の最後にこう書き記したため、クレーム担当のお偉いさんから電話がかかってき...
第六感というと大袈裟だが、本当に今日はスタバに入るつもりだったんだ。だが目黒のスタバは洒落ているため、いつも混んでいる。それで今日も入れなかったんだ。 とそのとき目に入ったのが、同じビルにある整形外科クリニ...
見た目と本質が違う、ということはよくある。なにも難しい話ではなく、言われてみれば「なるほど」という程度のことはしょっちゅうあるだろう。 * 先日、リハビリで言われたアドバイスはわ...
沖縄での仕事の合間に時間ができたため、糸満市にある平和祈念公園を訪れた。戦争にも平和にも興味のないわたしが、なぜこのようなところを訪れたかというと、ポールというニートの中年の一言がきっかけだった。 「なに、...
久々にスーツケースを転がし駅へと向かう。たかが電車に乗るだけのことだが、大荷物で移動をするときや怪我をしたとき、人は初めて「当たり前の動きができない苦労」を知ることとなる。 普段ならば「めんどくさい」くらい...
「働き蜂の法則」というのを聞いたことがあるだろうか。働き蜂の2割はよく働き、6割は普通に働き、残りの2割は怠けるというもの。人間の社会でも似たようなことがいえるわけで、組織に属する全員がフルフルで働いている...
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