私事だが、このブログをスタートして今日で365日が経過した。
昨年7月7日の投稿を皮切りに、雨の日も風の日もコロナの日も地震の日も、わたしは毎日せっせと書き続けた。
正直、何も浮かんでこない日もあった。
ーーいよいよ今日で終わるのか。
そう思い、うなだれながらの帰宅途中にゴキブリを踏んづけた。そしてそのことを記事にまとめて凌いだ。
またある日、「今日こそ終わりだ」と観念したことがあった。そしてその決意を嬉々として綴るうちに、またコラムが一本書けてしまった。
こうして気付けば、一年が過ぎた。
*
365日目の投稿は、とりあえず感慨深いものになるだろうと予想していた。溢れ出る感謝や感動、涙なくしては語れない過去の辛かった日々をしたためようと決めていた。
しかし、いざパソコンの前に座ると、浮かんでくるのは恨みつらみのオンパレード。
そもそも、だ。わざわざブログのカテゴリーに仲間入りさせてやった「代打トスンパ」という男がいる。
アイツはこの一年、ほぼ何もしていない。
昨年8月28日の深夜、わたしは過呼吸になり酸欠も併発した。その時のことをブログに残している。
「わたしが困っているときに手を貸してほしい」
そう思うのは当然のことで、そこに損得勘定など存在しない。
そしてわたしが「助けてほしい」と思うのは、それを中断させたくない、あるいは手放したくないからこそ、他人の手を借りてでも続けたいと願っているからだ。
それを、
「書けないならやめればいい」
などという簡単そうで最も難しい選択肢を、どう転んだって選ぶはずがない。
そのためにも、代打を用意したのだ。
かつて読んだ誰かの記事を思い出す。
「人脈とは困った時に頼れる人たちではない。自分を頼ってくれる人たちのことだ」
「感謝という名の預金通帳をつくることから始めてみてはどうか」
共感を呼びそうなパワーワードを並べているが、わたしからしたらこんなもの、クソの役にも立たないキレイゴトだ。
わたしが困っているのだから、おまえが助けろ。
この一言に尽きる。
感謝とか幸せとか、そんなものはどうでもいい。とにかく、
「滅多に頼らないわたしが頼ってやってるのだから、ありがたく思ってさっさと助けろ」
と言いたいのだ。
記事の筆者が言う「預金通帳」など、どうでもいい。強盗に入ってでも金を引き出したい心境だからこそ、頼っているのだ。
刃物をチラつかせ、決死の覚悟で「金が欲しい」ということに、なぜ気がつかないのか。
*
話を「代打トスンパ」に戻そう。
アイツはこの一年間で2回だけ、気まぐれに代打として打席に立った(第一打席)、(第二打席)。
たしかにそれなりに「代打」としての役割を果たしたと思うが、わたしが求めているのは打率ではなく打席数だ。
もし打率を求めるのならば、自らの名前でブログなど開設するはずがない。わたし自身が商品なわけで、メインを引き立てるためのお口直しとして、代打が存在する。
そのことを、トスンパは理解していない。
たしかに、トスンパの教育がなっていなかったと言われればそれまでだ。だがこちらもそこまでヒマではないし、「そのくらい空気読んで察しろよ」に尽きる。
わたしはいつだって、背水の陣でブログを書いてきた。
「いざとなれば『代打トスンパ』が控えている」
という、非常に心許ない安牌を頼りに、出口の見えない暗闇を一人歩き続けた。
ところがその安牌が、安牌どころか見当たらないから驚きだ!
(あれ?あの牌どこいった?)
チョンボするわけにもいかず、苦し紛れにベタ降りを強いられる(麻雀の話)。
こんな役立たずな代打(安牌)が、いるだろうか。
思い返すだけでも腹が立つ、そんな365日が走馬灯のように駆け巡る。
*
まぁ、トスンパはこのブログを読んでいないので、書きたい放題に書かせてもらった。
さすがに、上っ面だけでも「手伝う」と言ってくれた人間に向かって、こんな辛辣で身勝手な発言は非人道的行為といえる。
とりあえずこの一年間で得た教訓は、
「安牌は決して安牌ではない」
ということだ。
だがこれと同時に、たとえ役立たずの安牌でも「ないよりマシ」という、究極に追い込まれた状況が存在することも確かだった。
例えるなら、そこに横たわっているのが人形か死体かで、
「どうせなら死体のほうが生き返る可能性がある!」
と思わずにはいられない心境、とでも言おうか。
そういう意味では、役に立たない代打でもいないよりはいたほうが、「万が一の可能性」に期待する余地があるわけで、精神衛生上、多少の効果はあるのかもしれない。
だが何度もいうが、トスンパが代打として発動したのはほぼ皆無(0.548%)だったため、本当に役立たずであることに変わりはない。
とどのつまりは、他人をコントロールすることは不可能。やはり信じられるのは自分しかいない。
そうだ、困るも死ぬも自分次第。
ーーだからなんだ?
それもまた、人生ってやつだ。
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