四畳半
人の記憶に最も残る感覚は、嗅覚ではないだろうか。 何年経っても私の脳から離れないあのにおい。 そのにおいこそ、人間が生きている証だった。 * 四畳半の古びた和室で正...
人の記憶に最も残る感覚は、嗅覚ではないだろうか。 何年経っても私の脳から離れないあのにおい。 そのにおいこそ、人間が生きている証だった。 * 四畳半の古びた和室で正...
誰かにだまされたり裏切られたとき、それに気づくのはいつだろう。 ある程度の時が進み、信頼関係を築き環境が整ったあたりだろうか。 これまで私が「だまされた」とか「うまく使われた」と...
私は「踏み台」にされる。 カッコよく言えば最終テストとでもいおうか。 柔術をはじめて3年、白帯の頃からせっせと試合に出続けた。 最初は負けっぱなし。 練習で強い強いと言われても、試合では勝てな...
「フォートナイトやめてエーペックスはじめた」 突然、友人が宣言してきた。 見た目は上品で気立てのいい彼女、なんとゴリゴリのゲーマーだ。 なにを言っているのかよくわかっていない私に説明が始まる。...
* 自分自身の「勝負事」について思い返した。 麻雀のように相手と接触せずに行う勝負は、自信というよりブラフで勝ってきた。 私は強い、私が勝つ。 そう思い込む力が勝負を分けてきた。...
人生初の過呼吸を経験することとなった前夜、わたしは友人と食事をした。友人の名はスズ(仮名)。 スズの職業は彫師(タトゥーアーティスト)だ。 化粧映えするシンプルな顔に黒髪を腰までのばし、スラリと細身の彼女は...
「自由は手に入れるものじゃない、扱うものだ」 * 私が「自由」を痛感したのは、大学へ入学したときだった。 人生初の一人暮らし。 授業は自分で選択でき、アルバイトや遊...
現在の住み家へ引っ越した当時、棚やベッドを作ってくれた友人の水平器を借りパクし、インテリアとして飾っている私。 他人のことを言えた義理ではないが、大工でもないしDIYが趣味でもないのに水平器を持っている人間...
ヤバい奴になれば舐められない これこそが信念ともいえる私。 どうすればヤバくなれるのかをレクチャーする機会はなかなかないものだが、偶然にもそのチャンスが到来した。 エリートアスリ...
Books & Apps で、 「僕が争いごとに巻き込まれるのは、僕の弱そうな見た目だった。」 という、羨望の念を抱かずにはいられないタイトルのエントリを発見した。 &n...
最近のコメント