じつはここ最近、誰もに言えず一人で抱えていた悩みがある。それは「内臓脂肪が明らかに分厚くなったこと」だ。
何らかの体調不良を感じたわけではないが、目に余る暴飲暴食と運動不足による不摂生が常態化しているにもかかわらず、体内が正常であるはずがない。今はまだ不調が顕在化していないだけで、我が健康状態は風前の灯火であることくらい、とうの昔から知っている——。
では、なぜ「内臓脂肪が厚くなった」と思ったのかというと、下腹部の突出っぷりが異星人レベルに奇妙なカタチをしていたからだ。しかも、皮膚をつまもうとしても硬くて(筋肉)掴むことができない・・ということは、分厚くまとった内臓脂肪が皮膚や筋肉を内側から押しているに違いない、という結論に至ったわけだ。
もちろん、医療機関を受診することも幾度となく検討したが、その前に少し脂肪を薄くしてからにしよう・・という乙女心(?)から、自発的に内臓脂肪を減らすことを決めたのである。
早速、ネットやYouTubeで「内臓脂肪の落とし方」を検索したところ、まぁどれも当たり前のことしか出てこない——そりゃそうだ。当たり前のことをしなかったから、内臓脂肪が増えたわけで。
そこで、まずは”食生活の改善”から着手することにした。といっても、オオカミ少年のごとく何度も何度も同じことを宣言しては即効で反故にしてきたわたしが、今回に限ってちゃんとやるとは思えない。このように、もはや自分で自分を信じていないわたしは、とある友人が言っていた「減量の方法」を思い出した。それは「食べたものをいちいち記録する」というやり方だった。
果たしてそんなことで食生活が改善されるのか、はたまた体重が落ちるのかは分からないが、とりあえずカレンダーアプリにでも入力してみようか・・いや、それでは本来の予定と重複して見づらいし、改めて過去の食事内容など見返すこともないだろう。うーん、何かいいアプリはないかな・・。
そう思いながらネットを調べてみたところ——あるではないか!自動でカロリーや栄養素を計算してくれる、ダイエットや健康増進のための食事管理アプリが!!
その名も「あすけん」。アプリ名の由来は、「明日の健康研究所」というコンセプトワードを短縮したものだそう。他にもいくつか似たようなアプリはあるが、とりあえず食事の記録だけでいいので、他と比較をすることもなく「あすけん」をインストールした。
どうやら、最低限の設定をしないと先へ進めない仕組みなので、「ゆる糖質制限ダイエットコース」を選択し、「一か月で2キロ減量」というペースにしてみた。
正直なところ、わたしの場合は体重ではなく「内臓脂肪を薄くすること」が目的なので、減量という行為に大した意味はない。なぜなら、スポンジのように水を含んだり絞り出したりできるわたしのボディは、3キロくらいあっという間に変動するからだ。その証拠に、昨日から今日にかけてのわずか24時間で、体重は1.7キロ減っていたわけで——。
しかしながら、このアプリ・・というか食べたものを記録する行為(レコーディング)というのは、思いのほか効果があるように感じる。なぜなら、脳内で想像するよりも文字で可視化するほうが、「うぅ・・食べすぎたかな」というリアルな罪悪感に苛まれるからだ。
しかも、先ほど設定した「ゆる糖質制限ダイエットコース」では、一日の摂取カロリーや栄養素を大まかに分けて伝えてくれるので、今の時点であとどのくらい余力があるか(食べてもいいか)が一目瞭然となる。
おまけに、スタバのコーヒーやラテなどもデフォルトの項目に登録されているため、より正確に飲み食いしたものの量とカロリー・栄養素が把握できるようになっているのも素晴らしい。
(なになに、オリーブオイルや塩などの調味料も登録するのか・・こんなちょっとしたものでも、意外とカロリーあるんだな)
生まれてこの方、「口に入れたものを記録する」などという面倒な行為とは疎遠だったわたしだが、実際にやってみたところ”ある不思議な事実”にたどり着いた。
元来、どうやら根が真面目であるわたしは、嘘をついたりごまかしたりすることが嫌い。そのため、飲食物を一口でも摂取しようものならそれを記録せずにはいられなかった。よって、ナッツを数粒放り込もうがサツマイモをちょっとだけ齧ろうが、それらを無視することはできない——何が言いたいのかというと、その都度アプリへ入力することが、面倒に感じ始めたのだ。
(飲み食いしたら入力しなければならない・・ということは、飲み食いしなければ入力する手間が省けるということか。だったら、次の食事のタイミングまで間食は控えよう)
もしかすると、「あすけん」の狙いはここなのかもしれない——。
生真面目な性格である日本人にとって、実際に食べたものを「食べていないこと」にするのは難しい。そして、その都度いちいち入力する・・という手間が非常に面倒に感じる怠け者(わたし)は、間食の時点で究極の選択を迫られるのだ。
食べたら入力、食べなければ何もしなくていい——だったら、何もしないほうがラクだ。
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「面倒くさい」を優先した結果、必然的に間食を減らし少食へとつなげる仕組みこそが、レコーディングダイエットというやつの本質なのではなかろうか・・という、穿った見方からの新発見をするわたしなのであった。




















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