客観視

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今さらではあるが、自身ついて直接的に確認できること・・というか直視できることといえば、およそ内面的な部分だけだろう。

その証拠として、姿見や写真を用いずに全身を確認するには「目」の構造上無理があるし、部分的であっても頭頂部や背中を直に見ることはできない。つまり、外見的な部分に関しては「他人の意見」こそが己の目に代わる情報源となるのである。

 

そしてわたしは自身の胃腸周辺の突出具合に不安を抱き、「重厚な内臓脂肪説」や「肥大した腫瘍説」を唱え、今年1月の終わりからダイエットを開始した

あれから早一カ月半が経過したわけだが、基礎代謝すら賄えるか賄えないか・・といったギリギリのカロリー設定で食事管理を行い、なるべく動かない生活を心がけてきたにもかかわらず、体重が1キロも減らないという謎の事態に見舞われている。

 

ちなみに、なぜ運動を取り入れたダイエットにしないのかというと、「毎日、定期的に運動をする」ということは、わたしにとっては不可能だからだ。

極度の面倒くさがりである上に、この四半期は一年の中でもっとも多忙となることから、一歩も外へ出ることなく夜を迎える日が続く。そんな状態で「運動が必須」のダイエットを試みたとて、そもそも上手くいかないのは目に見えている。

だからこそ、確実にダイエットを成功させるためにも、あえて運動を取り入れないコースを選択したわけだが、エネルギー消費がない分「一日の総カロリーは最低限の値」に留められた・・というわけだ。

 

にもかかわらず、ダイエット開始当初から今日に至るまで、ずっと停滞期?が継続中——そう、誤差の範囲内での変動はあるものの、わたしの体重は一キロも減らないのである。

 

もちろん下腹部の突出も相変わらずで、稀に「見た目がシュッとした」と言われることもあるが、数字として表れていないのでその発言は度外視。よって、いよいよ「子宮か小腸の腫瘍説」が濃厚となったことに不安を隠せないわたしは、仲のいい友人に己の腹部を触らせて感想を求めた。すると、

「うん・・それは間違いなく筋肉の塊なんだけど、反り腰だから余計に(腹が)出ているように見えるんだと思う」

という、まさかの回答をもらったのだ。

 

彼女いわく、反り腰のせいで骨盤が前傾すると自ずと下腹部が前に出る。さらに胸郭周辺・・具体的には肋骨が開いていると、反り腰と連動して胃袋が前に出るとのこと。

典型的な反り腰とリブフレア——しかも、その極端なバージョンがわたしであり、みぞおちから下腹部にかけてキューピー人形のようなポッコリ腹・・いや、ボッコリ腹筋が強調される状態となってしまったのだ。

 

反り腰かつ背筋がまっすぐな上に背中の筋肉が固いことから、肋骨が常に開いた状態となる。そして、気を抜けば抜くほどその傾向は強まるため、どんどん背中が反って腹が出る——要するに、だらしない性格が下腹部の突出を招いた・・ということだ。

思い返せば、座っていても立っていても常にダランとしており、とにかく「ラクをしよう」と努力や苦労から逃げる性質のわたしは、知らず知らずのうちにラクに拍車をかけていた模様。

それを証明するかのごとく、友人のアドバイスを元に骨盤や胸郭を意識した姿勢をとると、あら不思議!?——さっきまでだらしなく飛び出ていた下腹部とみぞおちが、見事に引っ込んだではないか!!!

 

(まぁたしかに、薄々「変だな」と感じてはいたのだ。いかに微乳といえども、胸より胃袋が出るなんてことが通常あり得るのだろうか・・と。その原因がまさかの「姿勢」だったなんて、自分自身では決して気づくことのできない結末だったわけか)

 

 

・・さぁ、ここからが問題だ。

下腹部が異常に出ていることを危惧したわたしは、竜巻のごとく周囲を巻き込んで大事(おおごと)にしたにもかかわらず、その原因が「腫瘍や内臓脂肪といった病的なもの」ではなく、単に「極端な反り腰と分厚い筋肉のせいだった」だなんて、今さらどの口が言えるというのか。

さらに、この一カ月半もの長きにわたり、わたしの生き甲斐でもある「食べること」を極力我慢してきたにもかかわらず、体重に一切の変動も見られない現状は理解できないし受け入れがたい。

 

とはいえ、もはや引くに引けない状況へ推し進めてしまったのはわたし自身であり、どのツラ下げて弁解すればいいのか分からないし、このまますごすごと尻尾を巻いて逃げるというのも、ちょっと頂けないというかなんというか——。

 

ここからは、自分自身のプライドとの戦いになるのかもしれない。

 

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