最近の睡魔の様子

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ここ最近、非常に眠い。誰かが呪いをかけたのではないかと疑うほど、ものすごく眠い。

いいのか悪いのかは分からないが、眠りが深いせいで玄関のピンポンが鳴っても目が覚めない。よって、朝イチで届けられる予定のAmazonの来訪に気づかず、起きたら昼だったりする。

 

(あれ?Amazonまだか?)

 

12時半に起床すると、そのまま一階のポストへ向かう。すると案の定、不在通知が残されていた。しかもAmazonだけでなく、ヤマトのクール便の不在通知が二件も入っているではないか。

(クール便ということは、食い物…クソッ!!!)

貴重な食糧を逃すとは、起き抜けに大後悔を味わう。

今すぐ再配達を依頼したとて、届くのは夕方以降。さらにこれから外出予定があるため、結局、今日中の受け取りは不可能となってしまったのだ。

 

とぼとぼと部屋に戻りながら、一つの教訓を得た私。

 

(宅配業者のピンポンに期待せず、自らでアラームをセットすべきだ)

 

 

眠い目をこすりこすり支度をすると、駅へと向かった。

とにかく眠いので、何が何でも椅子に座りたい。この際、怪我人を装って優先席の使用をも辞さない覚悟である。

 

ところが電車は予想以上に空いている。一般席で十分だ。

若い女子の隣りが空いていたので、なるべくくっ付かないように配慮しながら着席。そしてすぐさま夢の世界へと旅立った。

 

・・・シ、え?モシモシ、え?モシモシ?

 

うるさいな、ここは電車内だぞ。通話はご遠慮くださいと言われているだろうが!

控え目な口調だが、何度もモシモシを繰り返す女性がいる。地下鉄だから電波が悪いのだろうか。しかしそんなことくらい、長年生きていれば分かるはずだが。

 

目を覚ました私は、その女性の方を見た。

だがそんな女性はいなかった。どういうことだ?たしかに女性の声で「モシモシ」と言っていたはずだ。そんな音を聞き間違えるほど、耄碌(もうろく)していないぞ。

 

しばらくして、その声の主が誰かわかった。それは車内アナウンスだった。しかも「モシモシ」ではなく「三越前」と言っていた。

そう、三越前駅に到着することを告げるアナウンスを、「・・・シモシ、え?」と、聞き間違えたのだ。

 

(ミツコシマエと、モシモシ、エ?・・・)

 

いくら寝ぼけているとはいえ、この空耳(?)はヒドい。いきなりキレたりしなくてよかった。

 

 

帰宅すると、すぐさまソファに倒れるように横たわった私。

とにかく眠さが勝るので、「次に目が覚めたら仕事にとりかかろう」などと都合よく考えていたのだが、思わぬ形で起床させられた。

 

昼(夜)寝ついでに、BGMでYouTubeを流すのが日課。AIが好みの動画をチョイスして連続再生してくれるので、途中で長い広告を挟むと本当に迷惑だが、それでも便利な機能である。

なにやら難しそうなビジネス系の対談動画を聞きながら、私は秒で夢の世界へと旅立っていった。

 

テッテテッテテッテテッテテッテテッテテッテッテー♪

 

瞬間的に目が覚めた。なんだなんだ?なんでここでラッパが鳴るんだ??

 

そう、突如流れ出したのは、自衛隊の起床ラッパだった。続いて点呼ラッパが鳴り響く。その後も食事ラッパ、課業開始ラッパ、突撃ラッパと続く。

(こんなもん、寝てられない・・・)

自衛官ではないが、起床ラッパに見事、昼(夜)寝を中断させられたのである。

 

しぶしぶ起き上がった私は、眠い目をこすりながらパソコンを開き、仕事を始めることにした。

 

サムネイル by 希鳳

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