老婆
私は強運の持ち主である。 なぜなら、友人の店でたまたま目についたサンダルを購入したのだが、そのサンダルこそが「リカバリーサンダル」と呼ばれる、足の専門医推奨の「足のためのサンダル」だったからだ。  ...
私は強運の持ち主である。 なぜなら、友人の店でたまたま目についたサンダルを購入したのだが、そのサンダルこそが「リカバリーサンダル」と呼ばれる、足の専門医推奨の「足のためのサンダル」だったからだ。  ...
目が覚めた瞬間、しゃっくりが止まらなくなっていた。 その直前に夢を見ていたのだが、なにやら大量の食べ物、しかも熱々の何かを、大急ぎで掻っ込んだところで目が覚めた。 正確には、しゃっくりの衝撃で...
ここ最近、非常に眠い。誰かが呪いをかけたのではないかと疑うほど、ものすごく眠い。 いいのか悪いのかは分からないが、眠りが深いせいで玄関のピンポンが鳴っても目が覚めない。よって、朝イチで届けられる予定のAma...
私は、野菜や果物を皮ごとダイレクトに食べるのをモットーとしている。そこで、友人から送られてきた白いトウモロコシをそのまま食べてみた。 近頃、「ホワイトコーン」と呼ばれる粒の白いトウモロコシが流通している。そ...
(生粋のファンとは、彼のことを言うのだろう・・・) 見返りなど求めない、ただただ遠くで支えるだけの愛こそが、彼の持ち味でありファンの鏡であると感心していた。 * 友...
コップを洗いに流し台へ向かったわたしは、目の前で起きている恐ろしい状況に言葉を失った。 ここはオフィスの給湯室。事件が起きるような場所ではない。なのに今、わたしが見ているものが事件の一部でなければ、いったい...
(か、噛みきれない・・・) わたしはいま、イノシシの背ロースを100回ほど咀嚼している。 目の前には、この高級ジビエを提供してくれた張本人が構えており、イノシシの味についての素晴らしいコメント...
野生動物というのは、人間なんぞが考えるよりもずっと頑丈で逞しくできている。 野生の記憶を忘れ去った人間にとって、一見、残酷に見える行為であっても、人為的な手段を使わない方が、野生動物のためになることは多い。...
私は極めて慎重に歩を進めた。少しでも間違おうものなら、両手の指に引っ掛けたコーヒーを床にぶちまけてしまうからだ。 * ここは高級ホテルのラウンジ。ここぞとばかりに私は、ホットコー...
友人との会話で、「目の付け所がいいな!」と感心する一幕があった。それは、とある中国料理店で注文をしたときのことだった。 * 「チュウモンヲドウゾ」 「研修中」と書か...
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