コンフリクトジャングル
喧嘩、いや大喧嘩をした。 いつぶりだろうか。 この歳になって誰かと喧嘩をするとは思ってもみなかったが。 時に唐突に、そして漸進的に喧嘩は勃発する。 * 記憶に残る喧...
喧嘩、いや大喧嘩をした。 いつぶりだろうか。 この歳になって誰かと喧嘩をするとは思ってもみなかったが。 時に唐突に、そして漸進的に喧嘩は勃発する。 * 記憶に残る喧...
今日の東京は寒い。 空を見上げると一面グレー、どっちを向いてもグレー以外の色は見当たらない。 今にも雨が降り出しそうな雲行きだが、出かける予定のない私にはどうでもいいことだ。 たとえば、黒色の...
「いつも優しくしてくれてありがとう」 深夜、友人から突然の告白を受けた。 私は優しくした覚えなどない。 さては酔っぱらっているのか。 だがこの一言が発端となり、私はあれこれ思いを...
人の記憶に最も残る感覚は、嗅覚ではないだろうか。 何年経っても私の脳から離れないあのにおい。 そのにおいこそ、人間が生きている証だった。 * 四畳半の古びた和室で正...
私は「踏み台」にされる。 カッコよく言えば最終テストとでもいおうか。 柔術をはじめて3年、白帯の頃からせっせと試合に出続けた。 最初は負けっぱなし。 練習で強い強いと言われても、試合では勝てな...
「フォートナイトやめてエーペックスはじめた」 突然、友人が宣言してきた。 見た目は上品で気立てのいい彼女、なんとゴリゴリのゲーマーだ。 なにを言っているのかよくわかっていない私に説明が始まる。...
* 自分自身の「勝負事」について思い返した。 麻雀のように相手と接触せずに行う勝負は、自信というよりブラフで勝ってきた。 私は強い、私が勝つ。 そう思い込む力が勝負を分けてきた。...
人生初の過呼吸を経験することとなった前夜、わたしは友人と食事をした。友人の名はスズ(仮名)。 スズの職業は彫師(タトゥーアーティスト)だ。 化粧映えするシンプルな顔に黒髪を腰までのばし、スラリと細身の彼女は...
「自由は手に入れるものじゃない、扱うものだ」 * 私が「自由」を痛感したのは、大学へ入学したときだった。 人生初の一人暮らし。 授業は自分で選択でき、アルバイトや遊...
試合が終わり減量から解放されると、近所のベーグル屋へ行くのが私のルーティン。 格闘技などとは縁遠い生活を送るベーグル屋のスタッフは、戦利品のメダルを見ると大喜びしてくれる。 今回もご多分に漏れ...
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