深夜、自宅前に変質者のオッサン現る
なにが言いたいのかというと、「余計なことはしないほうがいい」ということだ。 普段ならば、わたしは自宅でおとなしくチャイムが鳴るのを待っていた。だが今日は、ちょっと気を利かせて一階まで下りてしま...
なにが言いたいのかというと、「余計なことはしないほうがいい」ということだ。 普段ならば、わたしは自宅でおとなしくチャイムが鳴るのを待っていた。だが今日は、ちょっと気を利かせて一階まで下りてしま...
私の場合、紛失物というのは高確率で現れる。というのも、見つかりやすい場所で失くすため、むしろ消えるはずがないからだ。たとえば自宅とか。 そして、ニコイチのアイテムは片方が消えれば意味を成さない。たとえばピア...
わたしはバカなのかもしれない。いや、バカなのだ。 二週間前、右膝の半月板と内側靭帯を負傷したわたしは、歩くこともままならず不便で不自由な生活を強いられた。道を歩けば通行人に迷惑をかけ、階段を降りるには手すり...
東京駅で待ち合わせをしていたわたしは、こちらへ向かってくる友人を発見した。女子三人でおしゃべりをしながら歩いて来る。他の友だちと一緒だったのか――。 わたしはてっきり、彼女一人で来るものと思い込んでいたため...
外出する際にもっとも気を遣うのは、気温である。最近は暖かい日が続くため、急激に寒くなる心配はない。だが、薄着で出かけると夜の肌寒さにシバリングが止まらないこともある。 そのため、半袖の上にジャケットを羽織る...
「最年長の方ですか?」 学生バイトと思われる、若くて可愛らしい女子が笑顔で話しかけてきた。 失礼にもほどがある。初対面かつ見ず知らずの他人から、大声でババァ呼ばわりされる覚えはない。たしかに、このお嬢さんか...
失踪者や拉致被害者らの顔写真が掲載された巨大なポスターが、警察署内に貼られていた。片っ端から顔と名前をチェックしてみたが、当然のことながら誰一人知り合いはいない。 そもそも、知り合いなどいないに決まっている...
2月の終わりから3月の頭にかけて、必ずといっていいほど強烈な空咳に見舞われるわたし。その名も「咳喘息」というもので、呼吸困難に陥るほど咳き込んでしまう、恐ろしいアレルギー発作なのだ。 特効薬はないので、継続...
とにかく社労士的には、長野駅の駅ビルの経営者は素晴らしいと思うのだ。 * 20時前にふらりと立ち寄った駅ビル内のみやげ物売り場には、美味そうなアップルパイや抹茶のタルトが並べられていた。 長野といえばリンゴ...
「デコポンを一気に15個も食べるなんて、信じられない!」 膝の上で寝ているフレンチブルドッグの乙(おつ)を撫でながら、父は驚きを隠せない表情でそう呟いた。なぜなら彼は、デコポンを半分も食べずに放置したからだ...
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