「URABEさんは、暴力団とのつながりはありませんか?」
見知らぬ固定電話から着信があったと思ったら、突如このような質問をされて驚かない一般人はいないだろう。
無論、銃所持者にとっては当たり前の質問なのだが、それでもあまりに的外れな・・いや、馴染みのない質問をされたら、やはり驚きと違和感を覚えるだろう。
(そもそも暴力団とつながりがある人間が、そのことを回りに言うとでも思っているのだろうか・・・)
「暴力団とつながりがあるように見えますが、優しくて女性らしい方ですよ・・って答えておいたよ」
友人を何名かピックアップして警察へ伝えておいたところ、「お嬢さま枠」の友人へ連絡があったらしい。さすがはお嬢さま、ナイスな回答である。
他にも、「URABEさん、ドラッグはやっていませんか?」「URABEさん、借金はありませんか?」「URABEさん、金銭トラブルはありませんか?」「URABEさんとは、どのようなご関係ですか?」などなど、くだらない・・いや、警察以外からは聞かれないであろう質問が続いたのだそう。
回答として秀逸なのは、
「URABEさん、ドラッグはやっていませんが、常にやっているような状態です」
「URABEさんの人生は借金と隣り合わせですが、だからこそあんな風に逞しく生きているのです」
「URABEさんから金銭トラブルを奪ったら、フィジカルなトラブルが勃発しますよ」
・・このような感じだが、さすがにお嬢さまがこんな皮肉めいた返事をするはずもなく、品のある常識的な回答をしたと思われる。
それにしても、まるで大喜利のような質問に毎回爆笑するのは、
「URABEさんを一言で表すと、なんですか?」
である。個人面談でも同じ質問をされるのだが、「力こそパワー」とか「ダンプカー」と答えたわたしに対して、苦笑いするしかない担当の姿は毎度のこと。だが、友人らがわたしのことをどう思っているのか、それこそ気になるわけで。
「アニキです!って答えたよ笑」
とうとう性別が変わってしまったのか。ついさっき「優しくて女性らしい方ですよ」と答えたばかりなのに、アニキ・・・まぁ、いいや。
*
しかし毎回思うことだが、質問の内容が安易かつ時代錯誤なことには絶句してしまう。
暴力団とつながりがあることを、警察から連絡がいく友人に伝えるはずもない。または、そんな質問に対して友を売るような返事をするはずもない。
ドラッグも然り。仮に、ドラッグに手を出していると知っていても、さすがに警察にそれを正直に伝える友人はいないだろう。
そして金銭トラブルと借金だが、借金くらいは今のご時世あっても不思議ではない。そりゃ昭和の時代における借金は、一家心中を招くような大事件だったのかもしれないが、ビジネスにおける借金は「稼げる証」でしかない。
もしも誰かから「カネを貸してくれ」と言われたとき、およそ返ってこないであろう相手にカネを渡すお人好しはいないだろう。また、投資や融資の依頼も同じく、そのビジネスに成長性が見られなければ、カネを投入するという判断には至らないだろう。
とはいえ、「借金がある」からといって銃所持の免許を即刻取り消されるわけではない。だったらもっと意味のある質問をすればいいのに——と思うのである。
たとえば・・・うーん、これといって意味のある質問は思い浮かばないが、わたしが警察側の人間だったら、
「URABEさんには絶対に伝えないから、あなただけが知ってる秘密というか、彼女の必殺技を教えてください」
などという類のことが知りたいと思う。ありきたりの質問、回答が決まっている質問など聞くだけ時間の無駄だからだ。
そういう意味では、「その人を一言で表すと?」という大喜利は面白い。むしろ、10人くらいの友人に対してその質問だけを行い、わたしの顔写真の下に列挙してもらいたい。
それこそが"わたし"の正しい人間像であり、友人らの能力を測る・・つまり、有能な友人ばかりを抱える"わたし"という人物の判断基準となるのだから。
(あぁ、アイツらなら絶対に面白い大喜利になるはずだ・・)
ヒトを疑うのではなく、そのヒトの底力というか、ウィットに富んだ回答を引き出す質問をするほうが、質問する側も答える側もワクワクするだろう。
そのほうが、意味のある時間となるのではなかろうか。
暇人が多い社会ですねぇ〜
⁈
「健康であったら、もっと有意義に時間を使わせて貰いたい・・」そんな人が増えます様に🙏。
そうですねぇ。それよりも、ブログにコメントできるなんてハイテク・シニアだね笑