新型コロナの二次被害から学ぶ教訓があるならば

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コロナ騒動が勃発して半年が経過した。

コロナのせいで何が大変かというと、コロナに感染した人のことではない。

 

そんなことはおおよそ誰もがわかっているだろうけど。

 

 

少し前の話だが、顧問先で緊急事態が発生した。

 

社長がくも膜下出血で倒れた。

しかし救急搬送された病院でICUに空きがなく、まだなにもできないというのだ。

 

――そんなことあるの??

 

その原因がコロナ。

コロナ患者でICU病床が埋まっているのか、コロナ患者と一緒のICUに入れられないからなのか分からないが、コロナのせいで入れないと言われたらしい。

 

私はシロウトだから病気や手術に関しては無知だが、出血している血管をクリップで留める手術は一分一秒を争うと聞く。

 

さらに術後の脳血管攣縮が二度目の山となるので、やはりICUでの24時間管理が必要だと想像できる。

 

治療が遅れると、高確率で予後が不良となるくも膜下出血。

なのにコロナ(に関わる理由)でICUが空いていないから手術ができない。

 

――これがコロナが招く最悪のシナリオってやつか

 

コロナ感染による重症患者は予断を許さないため、ICUでの強力かつ集中的な治療や管理が必要となる。

しかも室内の滞在期間が1週間から2週間と長い。

 

こうなると、ICUを必要とする本当に緊急を要する状態の命が、救えなくなる。

 

私たちがコロナに感染しても重症化することはまぁないだろう。

しかし、多くの高齢者が感染したのちに重症化しICUに搬入されたとする。

するとくも膜下出血の患者も、交通事故で重傷の患者も、その命を救えなくなる可能性が出てくる。

 

そのリスクこそ、もっとも恐れるべき医療崩壊の姿だ。

 

 

バイキングや妖精で知られる北欧スウェーデンでは、2019年の平均寿命が83.1歳で、新型コロナによる死亡者の平均年齢は83歳らしい(社会庁統計による)。

 

まずは重症化する可能性のある人の自己管理、そしてそのような人と接触する可能性が高い人(同居の家族など)も、自己管理プラス感染予防の意識を持つこと。

 

これ以外のことって、もはや事故やコロナ以外の病気で死ぬのと同じ確率だろう。

 

 

別の顧問先の話。

 

最初は、

 

「従業員の奥さんが退職するので扶養にいれたいそうです」

 

から始まった。

 

退職日の確認をすると、

 

「それがまだ、ハッキリ決まってないんです」

 

扶養に入れるということは、次の就職先は決まっていないだろう。

退職日が確定しない場合、会社とのトラブルか、有給消化の日数がよくわかっていないケースが多い。

なんとなく裏がありそうだが、

 

「では、決まったら教えてください」

 

そう言って話を切り上げようとしたところ、

 

「じつは体調を崩していて、春先からずっと休んでるみたいなんです」

 

――やっぱり

 

違和感を覚えることは、たいてい裏がある。

 

少し突っ込んで話をきいてみたところ、その人はコロナの影響でメンタルを病んでしまった様子。

 

「健康保険の傷病手当金は受給してるんだよね?」

 

「いえ、本人がそういう手続きを会社に頼みにくいそうで・・」

 

 

――じゃあ一体、仕事ってなんだろう

 

私はクライアントに、

 

「顧問料を払って契約してるわけだから、私を使い倒さないと損ですよ」

 

と伝えている。

事件や事故が起きないのは良いことだが、必要なことすら伝えられない顧問て、なんだろう。

 

社員も同じ。

労働の対価で賃金をもらっているわけで、やるべきことをやらずにお金をもらえるわけではない。

 

定時になるまでじっと座っていれば自動的にお給料が発生する仕組みだと、勘違い(洗脳)されたメンバーシップ型の成れの果てが、これだ。

 

こういうとき、ジョブ型のほうが評価できると思う。

 

仕事したらしただけお金になりますよ、と言われれば、率先して仕事を探し出すだろうから。

 

とりあえず、傷病手当金は会社が金を出す制度ではないから、休業しているならば積極的に申請すべきだよ、ということを説明し、会社はウェルカムで手続きをしてあげるんだよ、ということも伝えた。

 

とはいえ、その人の会社がそういう体制でなけば意味はないが。

 

 

コロナの二次被害はいろいろな場面で耳にする。

しかも思いもよらぬカタチで現れる。

 

社労士の仕事をしていると多くの人と関わることになり、人間が持つ限界と儚(はかな)さを目撃することとなる。

 

私ごときが力になれることなど、たかが知れている。

 

だが、

 

「話してよかった」

 

と安堵の言葉を聞いたとき、その人が抱えていた苦しみの大きさを知る。

 

答えも解決法も見つからないが、溜めていた苦しみ=毒素を吐き出せたことで、治療と同じ価値があるという事実。

 

コロナは人類にいろいろな側面を見せてくれる。

個人的な考えだが、コロナに関してはワクチンより先に人工抗体がリリースされるだろう。

新型コロナウイルスに感染したことによる致死率より、そのワクチンを接種したことによる致死率のほうが高いワクチンなど、果たして摂取したい人がいるのだろうか、という考えからだ。

 

人それぞれ持論や考えがあって然り。

これを機に、一人ひとりが新型コロナウイルスについて考えるようになればいい。

 

 

最後に、”南米のトランプ”と揶揄される極右のボルソナロ大統領の、コロナ関連発言(≒失言)の数々をおさらいしながらお別れしよう。

 

「新型コロナは、軽いインフルエンザかただの風邪だ」

 

「新型コロナ感染拡大のニュースは、政治利用されたメディアの嘘だ」

 

「(死者が5,000人を超えたことについて)

・・それで? 残念なことだ。

で、私にどうしろというのか」

 

「死者が10万人に達しても、人生は続く」

 

 

――ある意味、これこそがリーダーシップというやつだろう

 

 

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