青木ヶ原樹海で迷子になった的なこと
(おぉ、指先が震えている・・・) まるで初恋の淡い記憶を思い出すかのように、わたしは自分の指が小刻みに震える様子を眺めていた。 今日は、ピアノ発表会の会場であるルーテル市ヶ谷ホールで、本番さな...
(おぉ、指先が震えている・・・) まるで初恋の淡い記憶を思い出すかのように、わたしは自分の指が小刻みに震える様子を眺めていた。 今日は、ピアノ発表会の会場であるルーテル市ヶ谷ホールで、本番さな...
パーツの一部を破損したり紛失したりしたら、部品交換するのが無難であり適切だろう。 無論、自力で直せる程度であれば修理という選択肢もあるが、素人のその場しのぎよりも新品と交換するほうが、この先を考えても安心で...
わたしの背後で、誰かが呼吸を堪えている気配を感じる。 そんな無理をしなくてもいいのに・・いや、きっと無理をさせているのはわたしの演奏なんだ——。 * 今日、わたしが通うピアノ教室...
ピアノの発表会を間近に控えたわたしは、多くの友人・知人らにその事実を伝えており、もはや引くに引けない状態となっていた。 実際のところ、子どもの学芸会のオトナ版なわけで、正直、ピアノがうまい人など一人もいない...
ニンゲンの五感というのは、経験によってさらに深掘りされる・・ということを、今日あらためて実感した。 たしかに、食べ物や飲み物を味わえば味わうほど、風味を覚えるので舌は肥える。これはニオイにもいえることだが、...
(フランツ・リストだかクララ・シューマンだか知らないが、本当に余計なことをしてくれたもんだ・・・) その昔、人前でピアノを演奏する際は、譜面を立てて弾くのがマナーとされていた時代がある・・・あ...
誰かの言葉が刺さるタイミングというのは、自分自身がそれを欲している時である。ただただボケっとヒントを待っていたのでは、天啓が下ったところでそれが「天啓」だとは気づかずに通り過ぎるだろう。 さらに、誰の言葉で...
集中力に欠けるわたしは、何をするにも「ながら作業」になってしまう。たとえば道を歩くにしても、音を聞かずにはいられないわけで、風の声や雑踏に耳を傾けることはない。 だがイヤフォンが骨伝導仕様のため、嫌でも生活...
(あぁ、気温は20度もあるというのに・・・) まるで春がやって来たかのような、暖かくて柔らかな日差しを浴びながら、わたしは絶望の淵で震えていた。 * 火曜日は毎週恒例のピアノレッ...
指導をする側もされる側も、それなりの心意気と真摯な態度で臨んだにせよ、思うような結果に結びつけることは難しい。 無論、有名な指導者だから全員を成長させられるわけではない。どちらかというと、受け入れる側の状態...
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