私は、ぺしゃんこにひからびたミミズがへばりつくアスファルトに立つ、人間である。
――清水義範さんの「私は作中の人物である」が、脳裏から離れない。 とくに、一話目の冒頭、 「私は踏みつぶされてぺしゃんこにひからびたミミズである。もう四日も前から、人通りの少ない...
――清水義範さんの「私は作中の人物である」が、脳裏から離れない。 とくに、一話目の冒頭、 「私は踏みつぶされてぺしゃんこにひからびたミミズである。もう四日も前から、人通りの少ない...
私は、この家で働き始めて2年の、若手エースと自負するエアコンだ。 この2年間、ほぼ毎日働かされており、若いとはいえ疲労困憊である。 この家はおかしなつくりをしており、我々エアコンからすれば、大...
――オリンピックのメダリストというのは、その時点で、世界の頂点の人間であると証明されたことになる。そのため、やはりどこか「突き抜けてる感」を兼ね備えている。 私の友人に、アテネオリンピック自転...
YouTubeをランダム再生していたら流れてきた、ヨルシカの「だから僕は音楽を辞めた」を聞いて、思い出したことがある。あまり歌詞を意識して聞いたことがなかったが、虹色侍の歌は聞き流すだけでも刺さる。 &nb...
なぜか私は高周波の超音波に引っかかる。超音波は目に見えない。よって、通行中にいきなり飛んだり倒れこんだりする私を見て、「やばい奴だ」と思うだろう。 しかしそこには高周波(20kHzくらい)の超...
突然だが、私はフルーチェが好きだ。 当然ながら全種類制覇した。 フルーチェと言えば、 「牛乳とまぜるだけ」 という親しみやすいキャッチフレーズで、多くの子どもに愛されてきた、おやつの定番だ。 ...
昔、プロゴルフの国内男子ツアーのキャディをしていたことがある。 プロゴルファーは、過酷で孤独な職業だ。 自分のベストを尽くしても、負ける時は負ける。 その理不尽な状況に置かれてい...
私は東京のほぼ中心、港区白金に住んでいる。 そう、シロカネーゼというやつだ。 この称号を手に入れたいばかりに、必死に安い物件を漁り、現在の棲み処(すみか)を探し当てた。 朝から晩...
一日6,000キロカロリーを摂取する私にとって、食べることはすなわち生きることを意味する。かといって、まったく食べない日が3日ほど続いても元気に生きているので、人間とは不思議な生き物だ。 とにかく「食べるこ...
私は、建設現場で汗を流す現場作業員だ。 そして、私の下には部下も後輩もいないので、私が末端の作業員だ。 日々、おっかない親方の指示を受け、現場作業にまい進している。 * &nbs...
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