ポカリスエットとアクエリアス

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スポドリ(スポーツドリンク)といえばポカリスエットだろう。いや、スポドリに限定しなくてもポカリが好きなわたしは、かき氷のシロップとしてポカリを注ぐほどのポカリ愛用者である。

それにしても、有名無名にかかわらずスポドリの種類はいくつもあるが、なぜポカリだけがあんなにも美味しく感じるのだろうか。

 

似たような飲み物で、コカ・コーラにも同じことがいえるかもしれない。わたしは炭酸が苦手なので、そもそもコーラ系は滅多に飲まないのだが、それでもアレ系の炭酸飲料も似たような味で色々な種類が登場している。

にもかかわらず、どれも似て非なる味なわけで、それらをかいくぐってお気に入りの一本を手にするあたり、人間の味覚は繊細で素晴らしいものだと改めて感心するのであった。

 

 

「ベスボさんに、ポカリを届けてもらうようにお願いしたから」

薬剤師の友人からメッセージが届いた。

高熱にうなされるわたしに対して、電解質飲料の摂取をするよう諭されたのだが、さすがにコンビニまで歩く元気がないわたしはその指示を断った。

すると、近所に住むベスボ(ベストボディ・ジャパン)の美魔女に連絡し、わが家にポカリを届けてもらえないか・・と打診してくれたのである。

 

とはいえ、どれほどの高熱であろうが食欲旺盛のわたしは、チーズケーキをホール食いしたりバナナを10本食べたりと、普段と変わりない食べっぷりを披露していた。よって、そこまでポカリが必要だとは思っていなかったのだ。

すると薬剤師の友人は、

「発熱して血管内が脱水してるから塩分補充が必要。チーズケーキは糖質だから水分しか摂取できない。だからこそ塩類=電解質飲料であるポカリを飲まないとダメよ」

と、もっともらしい説教をしてくれた。だが、酷暑日と同等の体温を叩き出しているわたしは、やや朦朧としながら漢字だらけのメッセージを眺めていたのだが、いつの間にか寝落ちしてしまった。

 

(・・・あれ、何時だ?)

ふと気がつくと3時間が過ぎていた。どうやらスマホを握ったまま眠っていた模様。

そして近所のベスボからは、「宅配ボックスに入れておいたよ、お大事にね!」というメッセージが届いていた。あぁ、悪いことをしたな——。

 

そこでわたしは、重いからだを引きずりながらエントランスホールへ降りると、宅配ボックスからお目当てのブツを取り出した。なんと、2リットルのペットボトルが2本も入っているではないか!!!

(こりゃ、運ぶだけでも筋トレになりそうだな・・・)

衰弱した体に鞭打ちながら、わたしはこの期に及んで筋トレを敢行した。それでも、こんな重たいものを運んでくれた友人を思うと、感謝と申し訳なさで頭が上がらないわけで。

 

(でも4リットルもポカリがあれば、こりゃ天国d・・・)

エレベーターの中でレジ袋をのぞいたわたしは絶句した。なんとそこには、ポカリとよく似たアクエリアスが入っていたのだ

 

ここだけの話、わたしはアクエリアスが好きではない。ポカリは大好物だが、アクエリアスは全然好きじゃないのだ。

例えるならば、焼き芋は好きだが干し芋は嫌いなように、栗おこわは好きだが栗きんとんは嫌いなように、似たような青系のスポーツドリンクではあるが、わたしの中では全然違うのだ。

とはいえ、重量級の荷物を寒空の下わざわざ届けてくれた友人に対して、とてもじゃないがそんなことは言えない。よって、とりあえず2リットルを2本も運んできてくれたことに感謝を述べた。

 

「ポカリって言われたんだけど、2リットルはアクエリアスしか売ってなかったんだよね」

・・・なるほど。彼女はわたしを思い、質より量を重んじてくれたのだ。それはある意味正しいし、その気持ちはとても嬉しいわけで、そんな彼女の純真無垢な思いを無下にはできない。

そこでわたしは、アクエリアスをマグカップに注ぐと、レンジで温めてホットアクエリアスを完成させた。どうせ今は味覚も嗅覚もままならないわけで、喉ごしが全てだろう。さて、お味のほどは——。

 

(・・・アレ?!わりと美味いかも)

なんと、アクエリアスはホットが美味かった。無論、ポカリをホットで飲んでも美味いのは言うまでもないが、まさかのアクエリアスがここまで化けるとは思わなかったのだ。

そこでわたしは、この意外な変化の理由を考察してみた。アクエリアスというのは、冷たい状態で飲むと甘ったるさを感じるが、それが加熱されたことでちょうどいい甘さ加減になったのかもしれない。若干、甘酒に似た変身を遂げたというか——。

 

・・などと勝手な考察をしながら、わたしは温かいアクエリアスを啜りつつ、解熱鎮痛剤を飲んだ。

不思議なことに、どれだけ解熱剤を飲んでも熱が上がる現象に見舞われており、これはもはや必要悪に近い発熱だ・・と割り切るしかなさそうである。

 

日に日に熱が上がり、ゾフルーザもカロナールも力量を発揮できずに抑え込まれたまま、わたしの体はどこへ向かおうとしているのか。

どれほど強力なウイルスが増殖しているのかは知らないが、もうそろそろ人並みの体温に戻してくれないだろうか。

 

 

というわけで、これを書くために起きてこれを書き終えたら眠るのが、ここ数日のわたしの"覚醒時の過ごし方"なのである。

 

llustrated by おおとりのぞみ

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4件のコメント

高熱心配だね。。
mini URABEさん達が戦ってる故の熱なのでアクエリアスを補給してじっと寝ることがセコンドの務めであります!
早く良くなるように祈ってます🙏

ありがとう名セコンド!
これなら、ニーオンフェイスのほうがラクかも笑

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