中国人のオンナさんよ、それはさすがに犯罪だろう。

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冷静に自分の行動を振り返ると、わたしだって似たような悪事をしでかした経験はあるわけで、なにも目くじら立てて「これだから中国人は!」などと罵詈雑言を浴びせるつもりはない。

だが、それでもギョッとせずにはいられなかったし、「やっぱり日本人とは違うんだな」と思わずにはいられなかった。

 

それが何かというと、『コンビニに設置されたカップ麺用のポットの湯を、自らのタンブラーに入れて持ち帰る事件』である。

 

 

店の出入口付近にドリップマシンやポット、ゴミ箱などが配置されているコンビニで、スムージーを購入したわたしはさっそくマシンにかけて完成を待っていた。

なんせこれは、「これこそがわたしの得意料理!」といえる商品の一つで、吉野家で作るTKG(白米と生卵を注文すること)と並ぶレベル。しかも、簡単かつ完璧な状態でスムージーを完成させられるため、とにかく得意中の得意なのである。

 

すると突如、入り口から中国人女性が現れたかと思うと、わたしの背後でピタリと立ち止まった——まさか、刺されるのか?

漲る殺気をおさえながら静かに振り返るわたしに向かって、彼女は「チョットイイデスカ」と拙い日本語で話しかけると、わたしの横にあるごみ箱を指さした——あぁ、ゴミを捨てたいのか。

 

そもそも、この女性は外から入ってきたばかりなので、少なくとも今この店でなにかを購入したわけではない。だが、もしかすると少し前に飲食物を買って、そのゴミを捨てに来たのかもしれないから、頭ごなしに「ここへ家庭ゴミを捨てるんじゃない!」と注意するのもおかしい——まぁ、わたしも似たような経験はあるから、ここは穏便に見逃してやろう。

 

そして、家庭ゴミを捨てるであろう彼女の後姿を監視していたわたしは、次の行動を見て面食らった。なんと、バッグの中からデカいタンブラーを取り出すと、ゴミ箱の上に設置されたポットの湯をジョボジョボと注ぎ始めたのだ。

仮に、30分前にここでカップ麺を買って食べていたとしても、自身のタンブラーに湯を入れて持ち帰るという行為は、成立するしないは別として「窃盗罪」に当たる。あれ(ポットの湯)はあくまで店の商品を購入した者へのサービスであり、商品を無購入であるにもかかわらず、それどころか私物のタンブラーに湯を補充しているのだから、明らかにわざとであり悪質といえる。

 

そんな彼女の後頭部に向かって、「それはさすがに犯罪だろ」と日本語で説諭するわたし——当然ながらオンナは、日本語が分からないフリをして無視。

その挙句、タンブラーが満タンになると次は手持ちのペットボトルへも注ぎ始めたではないか!・・そう、ちょっとだけ残っているホットレモンに湯を加えて、薄味のホットレモンを仕上げようという魂胆だ。

 

なんというか、そのホットレモンはこの店で買った商品で、それに対して湯を入れて出ていく・・とかであったとしても、その行為がマナー違反であるのは間違いない。

それよりなにより、そんな恥ずべき行動を目撃してしまったこちらの気分が悪いではないか。いい年した大人が、平然と非常識な行為——場合によっては犯罪になりうる行為をするなど、倫理観の欠如も甚だしい。

 

無論、”お国柄”というのもあるのかもしれないが、仮にそうであったとしても、ここは日本である。マナーと空気を重んじるハイコンテクストな文化の国へやって来て、堂々と他人の物を盗むような行為を野放しにするのは、それこそ日本崩壊へとつながる亀裂の一端となる。

似たようなケースで、最近では有料化する店舗も増えてきたが、割りばしやスプーンなどのカトラリーを必要以上に持ち帰る者も同じ。まぁこれも分からなくはない。たとえばカレーライスとプリンを買って、別々のスプーンで食べたいと思えば二つ手に取るわけで・・。

 

しかしながら、商品を購入せずにカトラリーだけを持ち帰る輩がいたら、さすがにそれは「違うだろ」となるのは当然で、これを”当然”と思えるのが日本の文化・風習のはず。

それなのに今、外国人で溢れる東京はこれまでの日本の常識が覆されようとしている。しかもそれを止める者はおらず、見て見ぬふり——もうすでに、終わりの始まりに立っているわけだ。

 

(とりあえず、レストランで出された水を飲みかけのペットボトルに入れて増量していた自分を、今さらながら恥じるとともに、今後はそういうことはやらないと誓おう)

 

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