FacebookのAI氏に嫌われた私

Pocket

 

わたしは今、猛烈に怒っている。なぜなら、Facebookに投稿した昨日のコラムが、AI氏のひどい思い込みと誤解によって強制的に削除されたからだ。

 

 

「コンテンツが削除されました」

突如、このような通知が届いたわたしは、一瞬、なんのことか理解できなかった。無論、しばらく考えても思い当たる節はないため、その理由を確認することにした。

「あなたは誤解を招く方法で『いいね』、フォロー、シェア、動画再生の数を増やそうとしたようです。」

・・オイオイ、なんだそのむしろ誤解を招くような理由は。

 

誤解を招く方法で「いいね」、フォロー、シェアの回数を増やそうとしたわりには、そこまで数字が伸びていないことには触れずにおくとして、納得がいかないのは「誤解を招く方法」という発言だ。

わたしのコラムの内容が誤解を招く恐れがある・・というならば、すでにこの件でお宅(Meta社)へ問題報告してあるわけで、その後の結果を報告してもらいたい。

もしもMessengerでのやり取りが、わたしの虚偽あるいは勘違いであったならば謝罪しよう。そして昨日の投稿が削除されたことも受け入れよう。だが、すべてが事実であり、しかも出来立てほやほやの事件であるにもかかわらず、それを「誤解を招く」という言葉で一括りにしようとするならば、それこそMeta社の怠慢ではなかろうか。

 

とはいえ、目くじら立てて怒ったところで、AIの自動巡回にて発覚した結果だろうから、機械に文句を言うのも虚しい。それでも、コラムの内容の真偽すら確認できないような人工知能は、人間よりも劣っていると言わざるをえない——。などと憤慨しつつも、とりあえず「ルールを見る」というボタンをクリックしたところ、このような文言が表示された。

 

「スパム」

 

えっと、これはあまりにひどいではないか。わたしが毎日、もう4年近くせっせと投稿し続けているコラムを、あっさりと「スパム」に認定されるのは胸が痛む。

要するにMeta社は、わたしのコラムが「誤解を招く方法」で、いいねやフォローの数を増やそうとしている・・と言いたいのだ。

 

ちなみに「誤解を招く方法」とは、"特定の種類のコンテンツの提供を約束するリンクを含んでいるが、実質的に別の種類のものを提供するコンテンツ"とされているが、当然ながらそんなコンテンツではない。

そこで、Facebookのファクトチェックについて調べてみたところ、

「Facebookと連携する国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)に認定されている、独立した第三者ファクトチェッカー団体」

と書かれている。そんな立派な団体がなぜ、事実のみで構成したわたしのコラムを「スパム」などと切り捨てたのだろうか——。

 

さらに読み進めていくと、「誤解を招くというフラグ付けを回避するには」という項目が出てきた。

「質の高い情報源と検証できる事実に基づく確かなコンテンツを投稿する」

・・うん、当たり前のことだ。そしてわたしはそのまんまのことを実践したわけだが。ちなみに、この逆で「すべきでないこと」という助言まであり、

「未確認情報を投稿またはシェアする」

と、至極当然のアドバイスが書かれてあった。どうやらフェイクニュースを回避するためにも、Meta社はこの辺りの徹底を心がけているらしい。

その取り組みは素晴らしいが、とりあえずわたしのコラムを"まともな人間"に読んでもらった上で判断してもらいたいのだが・・。

 

なお、Facebookコミュニティ規定にある"不適切なコンテンツ"の中に、「成人の性的行為の勧誘と性的に露骨な文言」という項目がある。そこには、

「(前略)利用者はFacebookを使用して性的な暴力や搾取に対する議論や注意喚起を行っています。弊社はこうした議論の重要性を認識しており、これを許可します。」

と明記されているのだ。えーっと・・わたしが書いたコラムは、まさにこういった違法行為を暴くための内容だったはずだが、AI氏はいったいどこをどう読んだのだろうか。

 

 

ここまでは、AIに対する意地の悪い皮肉を並べてきたが、要するに「露骨に性的な文言を使ったから、Facebookコミュニティ規定に違反するとみなされた」のだろう。

これに関して否定はしない。事実とはいえ、シモデヒロユキから送られてきたメッセージをそのままコピペしたわけで、卑猥な単語をダイレクトに綴っているからだ。

 

だが、それこそが事実なわけで、削除されるべきはシモデヒロユキ本人だろう。罰を受けるのもそいつでなければならないはずなのに、なぜ事実を伝えたわたしがこんな目に遭わなければならないんだ——。

 

(とはいえ、ブログ自体が削除されたら困る。やむなし、一文字消すか・・・)

 

というわけで、卑猥な単語を一文字隠したのであった。これで投稿が復活すればありがたいのだが——。

 

Illustrated by 希鳳

Pocket