久しぶりに登場の、奈良県生駒市在住のトスンパである。
今日は発表されたばかりの「ミシュランガイド奈良2022年度版」の評価について少しお話したい。
2017年以来、5年ぶり2度めとなるミシュランガイドの調査・発表があり、地元は沸きに沸いている。
私個人でも、店主と仲良くしているお店が初選出されたり、あるいは選考から外れたりと、我がことのように一喜一憂する発表になった。
その中でも、
「俺はここの焼き鳥を食べるために、仕事を頑張っているようなもんです!」
と店主に言い続けてきた、グルメタウン・奈良市富雄にある「焼き鳥・福籠」がビブグルマンに初選出されたのは本当に嬉しかった。
まだ20代の若き中野さん兄弟で切り盛りするお店の焼き鳥は、本当に美味い。
素材を大事にし、鬼気迫る集中力で焼き加減を調整し、何よりもお客さんを大事にするホスピタリティは最高である。
ぜひ、奈良県に来た際には絶対に行ってほしいお店の一つだ。
改めて、中野さん兄弟!本当におめでとう!!
画像引用:焼き鳥・福籠
さてそんな中ではあるが、実は今日は、中野兄弟へのお祝いを言いたくてURABEの代打を引き受けた(押し付けられて嫌々)わけではない。
世間では誰も書かないであろう、
「外れてやんのwwwざまあwwww」
という、ある店の悪口を書きたいのである。
下世話なことで申し訳ないが、これもURABEブログだからこそ許されることとしてお許し頂き、少しお付き合いをお願いしたい。
最愛の女性を、オッサンに奪われた・・・
急に話が変わるようで恐縮だが、私は最愛の女性をまだ15歳の頃に、小汚いオッサンに奪われたことがある。
その女性の名前は、高井麻巳子という。
おそらく40代なかば以降であれば記憶にあると思うが、おニャン子クラブ会員番号16番で、おニャン子で一番かわいかった女性だ。
私が彼女と出会ったのは、うら若き中学2年生の頃であった。
夕焼けニャンニャンという人気番組の中で踊り、歌う彼女は本当に眩しかった。
透き通る肌、オンチなのに一生懸命歌う頑張り、笑うと三日月になるかわいらしい瞳・・・
すべてが最高だった。
私は彼女のCDを、デビュー曲から全て買い続けた。
当時、貧乏中学生だった私の1ヶ月の小遣いは、1000円である。
CDアルバム1枚は概ね2800~3200円だったので、彼女のアルバムを買うために、一生懸命お金を使わずに貯めていたと言ってもいい。
そしてそんなある日、彼女の4枚目となるアルバム「Message」の発売が発表された。忘れもしない、1988年6月の発売予告である。
当然、彼女の大ファンである私は誰よりも早く、西武百貨店大津店のCD売り場に予約を入れ、発売日をルンルン気分で待ちわびる。
すると発売日の10日ほど前の1988年5月23日に突如、衝撃の発表が彼女の所属事務所から為された。
「高井麻巳子は、秋元康と結婚し芸能界を引退します」
はあああああああああああああああああああああああああああああ??????
舐めとんのかオイコラ。
秋元康って、おニャン子のプロデューサーやないかい。
てめえ、何、自分の店の”商品”の中から一番好みのものを選んで”まかない”にしてるねん。
ステーキ屋がシャトーブリアンを、寿司屋が大トロをまかないにするんかこら。
っていうか、なんで新しいアルバムの発売予告の直後、しかもよりによって発売前に結婚発表をした?
もしかしてそれ、「ヲタどもへのせめてもの詫びです。気に入らなければキャンセルして下さい」って誠意のつもりか?
いや、お前、何から何までおかしいだろマジで!!!!
っていうか、私はクラスメートに、「俺は将来、芸能界に入って高井麻巳子と結婚する」と予告してたのである。
にもかかわらず、このザマである。
この発表の翌日、私は体調を崩し中学校を休んだ(ただの風邪)。
するとその翌日、
「祝!!高井麻巳子結婚!!」
「寝込んでやんの!!」
などと、机の上に油性マジックで落書きまでされてたほど、私は学年中で笑いものになった。
この日以来、秋元康は私の心からの仇敵になった。
コイツには勝てない・・・
そんな秋元のクソボケは、おニャン子を解散させた後、しばらくなりを潜めていたが、性懲りもなく「AKB48」なるふざけたグループを立ち上げた。
こいつ、今度は不倫相手か愛人でも調達するつもりか?マジで地獄に落ちればいいのに。。
そんな悪態をつきながら、私は世間のAKB48ブームなんぞといっさい関わらず、秋元に1円も落ちないように、慎重にネット広告も踏まない生活を送っていたのである。
しかしそんなある日、運転中にラジオから流れてきた曲に、私は心を打たれた。
こんな曲だった。
朝の空を見上げて今日という一日が
笑顔でいられるように そっとお願いした
時には雨も降って 涙も溢れるけど
思い通りにならない日は 明日 頑張ろう
歌詞そのものは、昭和の時代に歌われていたようなベッタベタの言葉しかならんでいない。
言葉だけを上っ面で捉えたら、大したメッセージ性でもない。
しかし、この歌を書いた人は本当に「言葉を大事に」していることが、ビンビンに伝わってきた。
そして何よりも、「聴いている人に対するホスピタリティ」に溢れていることが、吐き気がするほどに伝わってきた。
昔、「焼き魚の名人」と有名な職人の店で食べた、サンマの塩焼きを思い出した。
サンマの塩焼きみたいなありふれた料理が、こんなに美味いのか・・・。
こんなにも、素材を大事にして、そして調理法とさばき方に、「食べる人への想い」を込めることができるのか・・・。
サンマの塩焼きを食べて涙が出たのは後にも先にもあの時だけだが、その時以来の衝撃だった。
「ありふれた言葉だけを並べて、こんなにも聴く人の心を打つことができるのか・・・」
そしてその歌詞をネットで検索して、出てきたのは、AKB48の「365日の紙飛行機」。
作詞は秋元康であった。
この人、本当にすごい・・・。
私はオッサンになってからやっと、15歳の時の怨念が解け、高井麻巳子さんの結婚を祝福する気になれた。
こんな凄い男を選んだのか、彼女は・・・。
本当におめでとうございます。
末永く、お幸せに・・・(何年遅れやねん)
ミシュランはあてにならない・・・?
話は冒頭の、ミシュランの「外れてやんのwwwざまあwwww」という店についてである。
2017年ミシュラン奈良県版でビブグルマンに選ばれたのに、2022年版で外れたお店についてだ。
その店は、ある寿司屋である。
私は開店直後ともう一度、なにかどうしても避けられない会合があり行ったことがあるのだが、とにかく酷かった。
酷いのは味ではない。むしろ味という意味ではそこそこ悪くなかったように思う。
しかしその店では、店主がジーパンにTシャツで付け場に立ち、
「おいバイト!ネギが少し足りんわ。イオンに行って来い!」
などと言いながら、寿司を握る。
さらにせわしなく店の外と中を出入りしながら、衛生観念を感じさせない調理でサクを切る。
美味いか不味いかの問題ではなく、こんなクソ野郎の握る寿司なんか喰いたくねえと思っていたところ、2017年のミシュランビブグルマンに選ばれて、本当に驚いたということだ。
素材も仕事も、何よりもホスピタリティの欠片もないお店が、ビブグルマンなのか・・・。
しかし、2022年度の最新版では、当然のようにビブグルマンはもちろん、星にも選ばれていなかった。
当然の結果ではあるが、とは言え正直、ミシュランには大いに反省をしてもらいたいくらいである。
いったいあんたら、2017年度版では何を見てガイドに載せたんだと。
なお余談だが、2022年度版が発表された翌日、イオンで買い物をしていたら、その店のTシャツを着た若いバイトらしい兄ちゃんが相変わらずイオンで買い物をしていた。
買い物かごの中には、ネギ、生姜、みょうがなどの薬味が入っている。
どうみても、まかないではない。
店のロゴ入りのTシャツを着させたまま、これを買いに行かせるのか・・・。
添え物だからといって素材を大事にしない舐めた態度も論外だが、その買い出しを店のTシャツを着たままで行くことを認めるセンスも、異常である。
職人の能力とセンスは「当たり前の仕事」をさせた時にこそ、露骨に現れる。
比べ物にならないとはいえ、やはり秋元康はすごい・・・。
ミシュラン・ガイド2022年版を見て、改めて秋元康の凄さを思い知り、そして34年ぶりくらいに、アマプラで高井麻巳子の曲を聴いた。
うーーん、何が良かったんだこの曲・・・(;´∀`)
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