わたしは今、低反発と高反発、果たしてどちらがいいのかについて考察していた。
そもそも我が家には、多くの低反発・高反発グッズが散らばっている。良さげなものがあれば即クリックし、尻に敷いてみてはガッカリする…の繰り返しで、あっという間に室内は、大量の低・高反発グッズで溢れかえってしまったのだ。
ここ最近で「いい買い物をした!」と自負する反発系グッズは、ソファのサイズに合わせて購入した高反発マットだ。あれ以来、大金をつぎ込んで購入した高級マットレスと高級羽布団とは無縁の生活を送っている。むしろもう、ベッドなど必要ないのではないか?と思ってしまうほど、この高反発マットは最高の睡眠を提供してくれるのである。
ちなみに、長年愛用している反発系グッズといえば、「テンピュール」のネックピローとシートクッションだ。もちろん安くはないが、購入して10年経っても変わらぬ使い心地を保っているあたり、さすがはテンピュールである。
なお、わが家には椅子が存在しない代わりに、切り株のような踏み台がある。その上にテンピュールのシートクッションを敷いて座り、毎日パソコンと向かい合って仕事をしているわけだ。
椅子に背もたれがないからこそ、自立した姿勢を己で保つことができるわけで、背もたれや肘掛けのついた立派な椅子が不要であることを証明できる。
そしてU字型のネックピローは、昼寝のときに頭の下に敷いて寝るのだが、これまたちょうどいい硬さと柔らかさでできているのだ。さらに、うつ伏せで寝る時にもきちんとくぼみを維持してくれるため、目や鼻を圧迫することも呼吸が苦しくなることもなく、安定した快眠が約束されるのである。
このネックピローは本来、長距離フライトのために購入した商品だが、年に数回しか出番がないのではコイツも悲しむだろうと、わたしは毎日フル活用しているわけだ。
このように、テンピュールはさすがの高品質で大満足だが、やはり値段がそれなりのため、いくつも買うのは気が引ける。そもそもいくつも買う必要はないのだが、それでも強欲の塊であるわたしは「さらに上」を目指して、反発系グッズを買い漁るのであった。
意外にも、低反発のクッションや枕、そしてシート類は値段もラインナップも豊富だが、高反発はそれほどでもない。個人的には、テンピュールの低反発に慣れてしまうと、その他の「低価格な低反発グッズ」のグダグダ加減を受け入れることができない。
となると、どうせなら「高反発の安物」のほうがちょうどいい感じに思えてくるのだ。
(高反発は厚みもあるから、ケツが痛くならないしな・・)
そんなことを考えながら、さっきから高・低反発クッションのサイトばかり追い続けているのであった。
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じつは先日、新たなシートクッションを購入したわたし。エクスジェル・シーティングラボというブランドのクッションだが、車いすクッションに携わってきたノウハウにより生み出された「体圧流動分散」により、低反発でも高反発でもない新しい座り心地を実現したとのこと。
さっそく届いた実物を見ると、なるほど日本製だけあり、細部にわたり完璧な縫製技術と上質な生地でできている。とりあえず切り株(我が家の椅子)に敷いてみたところ、滑らかな肌触りと上質な尻触りで問題はない。
(だが若干、薄い気がする・・)
今まで、分厚いテンピュールに慣れてきたわたしからすると、この薄さでは坐骨に響くのだ。体が重いことと尻がデカいこととも関係するが、この薄さでは長時間のフライトには耐えられないだろう。
念のため、Amazonで安物の低反発クッションを追加購入していたのだが、こちらはさすがに安物。尻を載せると外側にベロンと広がるため、骨盤が開き放題である。
(うーん。なかなかうまくいかないものだな・・)
長時間座ることで骨盤の位置がズレてしまい、そのせいで腰痛が発生するのだ。だからこそ、ドーナツ型クッションや骨盤矯正クッションのようなグッズを使用することで、長距離移動の際の腰痛を防止しているわけで、だったらはじめから骨盤を引き締めておけばいいのでは——。
妙案を思いついたわたしは、箱を漁ると骨盤ベルトを取り出した。これを巻いておけば、安物の低反発クッションであろうが、薄いシートクッションであろうが、ある程度の腰痛を防げるのではなかろうか——。
物は試しだ。今日、わたしは骨盤ベルトを巻くことで、長距離フライトでの腰痛をどの程度緩和できるのか、試してみようと思う。
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とはいえ、わたしの「反発系グッズ巡り」は、いわば趣味であるため今後も継続するだろう。最高の座り心地と寝心地を求めて、貪欲に突き進むのだ。
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