あさりで歯を骨折からのセレックまでの記録

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アサリで歯を骨折

1年半前、ボンゴレ・ビアンコを食べていたら、アサリのなかに入っていた砂か貝殻を噛んで、右奥歯を骨折した。

 

ガリッ

 

激痛が走った。

しかし、友人らと楽しく食事をしている最中に、苦痛な表情を見せてはいけないと思い、必死に平静を装った。

 

そのときは、奥歯のかぶせ物(補綴物:ほてつぶつ)が取れただけで、まさか歯が折れたとは思わなかった。

痛かったが、食べることのほうが楽しく、そのうち痛みを忘れた。

 

腕のいい歯医者さん

数日後、新たな補綴物をつけるため、総合格闘家の友人から腕のいい先生を紹介してもらった。

 

その先生は、その日のうちに歯の治療を終わらせ、補綴物も作ってくれるのだ。

 

しかも、補綴物は金属ではなく「セレック」というセラミック修復のため、本物の歯と同じ色で作製される。

 

セレックを導入している歯医者さんは少ないらしい。

機械自体も高そうだが、医師の技術も必要らしい。

 

友人の歯科医師にセレック導入のクリニックについて尋ねると、

「その先生は腕のいい先生だよ」

と言っていた。

同業者が太鼓判を押すのだから、そのとおりなのだろう。

 

そして、自宅から少し離れたその歯医者さんを訪れた。

 

セレックを体験できず

 

「ごめん、セレックは無理だわ」

 

レントゲン画像を見ながら先生が謝る。

 

「これ見て。歯の根っこ3本の骨があるんだけど、そのうち2本が折れてるよ。

どんな力で噛みしめたの?」

 

ーーアサリを食べただけ、とは言えなかった。

そして衝撃的な提案を受けた。

 

「(かなり省略)抜いてもいいと思う」

 

私の歯の状況と、歯科医学における先進国アメリカでの研究結果と、先生の判断に納得をした私は、骨折した右奥歯とサヨナラすることを決めた。

 

ハマグリで補綴物が落下

奥歯を抜いた跡には大きなクレーターができた。

今はそのとなりの歯が、奥歯に就任している。

 

先日、新・奥歯の補綴物がとれた。

しかも何の因果か、ハマグリを食べていたときにまたもや何かを噛み、

 

ガリッ

 

という音とともに、かぶせてあった金属がポロっと落ちた。

 

本来の奥歯は、昨年逝った。

新・奥歯までが逝ってしまうのか。

 

このままではどんどん、奥歯が前方へ移動してしまい、そのうち前歯が奥歯になりかねない非常事態だ。

 

すぐさま、腕のいい歯医者さんに予約を入れた。

 

最新技術を堪能

レントゲン撮影後、画像を見ながら先生は、

 

「神経まで距離もあるし、セレックいけるね」

 

苦節1年半、ようやくセレックにお目にかかる日が来た。

 

セレックシステムとは、医療先進国ドイツで開発された、コンピューター制御により補綴物を設計・製作するCAD/CAMシステムのこと。

このセレックがスゴイのは、3D光学カメラで口腔内を撮影し、歯型をとることなく補綴物の加工・作製ができることだ。

しかも、その場で

 

これまでのように、固いガムのようなものを噛んで歯型を取ったりせず、小型カメラで口腔内を撮影するだけで、数秒後には歯並びがモニター上に再現される。

そして、15~20分程度で補綴物が出来上がる。

 

これこそが、医療の進歩だろう。

 

患者は不快な思いをすることなく、正確に精密に美しい補綴物がその場で完成する。

 

新・奥歯はめでたく蘇り、これまでの金属ではなく、本物の歯同様の白色のセラミックでカバーされた。

 

総括

歯医者へは何度も通わなければならない、という固定概念が覆された。

腕の良し悪しだけかどうかは分からないが、少なくとも、どこのクリニックよりも最短で治療を終えてくれる歯科医師に巡りあえたことは、これまでの「歯医者ストレス」からの解放となった。

 

今回の診療時間は、虫歯の治療と合わせても、およそ1時間半で終了した。

 

口を開け続けるヒント

歯医者での苦痛といえば、

「大きく口をあけてください」

に他ならない。

 

私は今回、大発見をしたので共有しておこう。

 

口のカタチは「あ」と「お」の中間がいい。

なぜなら、「あ」は張り切って開けるとやや横へ広がるため、上下の幅が狭くなるからだ。

その点「お」は、タテ長に口が開く。

 

そして、歯科医師が器具を操作しやすいよう、口周辺を脱力させることが重要だ。

口の脇を引っ張られたり、複数の器具を突っ込まれたりすると、つい気を利かせて、より大きく口をあけようとしがち。

 

だが、そこで張り切って「あ」のカタチで大きく開こうとすると力みが生じ、口は思った以上に開かなくなる。

よって、「あ」と「お」の中間のカタチをキープし、引っ張られたりこじ開けられたりする分には、流れに身(口)を任せておくのがベストだ。

 

最終手段として、もうアゴがプルプルして耐えられない!というときは、手でアゴを押さえればいい

なぜか患者は、おとなしくすまして寝ている。

それでいて、頑張って大口をあけているわけで、それはアゴも疲れてしまうだろう。

 

そこで、「手」の登場だ。

アゴに手を添えてサポートしてあげるだけでも、かなり楽になる。

 

次回、歯医者で大口をキープする際は、ぜひともお試しあれ。

 

 

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