本日は茨城県つくば市を訪れた。だが家を出るときは茨城県水戸市を訪れるつもりで出たわけで、同じ茨城県とはいえまるで違う場所に向かうところだった。
私の生態をご存知の方ならば、
「また遅刻したのか!」
とすぐにピンとくるだろう。そうだ、期待どおりに私は遅刻をした。だが任務を遂行すべき時刻には間に合っているので、結果として遅刻はしていない。
しかし水戸とつくば、いずれもそこそこの移動距離にもかかわらず、目的地がつくばと知った途端にものすごく得をした気分になったのは、単に「距離が近くなったから」という理由だけではない。
もしも自宅から水戸駅までの移動となると、まずは上野駅に向かい、そこで特急ひたちに乗り換えることになる。しかし三半規管が弱い私は、特急という乗り物でパソコンを開くと5分と経たずに乗り物酔いする。つまり、特急ほど無駄な時間を過ごさなければならない移動手段はないのだ。
さらには乗車料金だ。水戸へは片道4,000円を超える運賃が発生するため、往復で考えると「近場」などと軽々しく言えるレベルではない。
そんな重い気分の上野駅で奇跡が起きた。なんと目的地は水戸駅ではなく、つくば駅だったのだ。
そもそもなぜこのような単純な勘違いをしたのかというと、本日開催されるイベント名に原因があった。どういうことかというと、「水戸大会」という名称だけを記憶していた私は、会場も水戸であると思い込んでいたのだ。ましてや立派なホール(文化会館)のため、水戸駅から歩いて行ける範囲にあると、勝手に決めつけていたわけだ。
ところが、同会場へ向かう友人のツイートで、
「TX(つくばエクスプレス)」
という文字を見た瞬間、私は言い知れぬ不安に襲われた。水戸へは特急でしか行けないはず。つくばエクスプレスなどという、カタカナの入った洒落た乗り物では辿り着けない場所と認識している。
おそるおそるイベントが行われる場所を確認すると、あぁ、なんと「つくば国際会議場」と書かれてあるじゃないか――。
上野駅で途方に暮れる私は、すぐさま駅名を変更して検索をかけた。
(北千住から、つくばエクスプレスか)
最初から目的地を間違えていなければ、わざわざ上野駅まで来る必要はなかった。だが上野駅から日比谷線で北千住に向かい、そこで乗り換えれば終点がつくば駅らしい。つまり、さほど遠回りしたわけでもなさそう。
しかも、つくばエクスプレスという近未来的な名称の電車に初めて乗るわけで、それはそれで楽しみである。
そして何より乗車料金の安さに歓喜した。水戸より手前とはいえ、地下鉄とつくばエクスプレスを乗り継いで、たったの1,300円でつくば市まで移動できるのだ。
これは、自宅からトライフォース溜池山王へタクシーで向かうのと同じ料金。距離にして3キロ、港区内の移動で1,300円かかるのに対して、公共交通機関とはいえ都心から茨城県への移動も1,300円。ということは、往復2,600円で都心⇆茨城を往復できるということか。いやいや、むしろこんな安い料金で移動させてもらって、鉄道会社は大丈夫なのだろうか?
そんな要らぬ心配をしながら、日比谷線の北千住駅の改札を出た。
案内板に従ってエスカレーターを昇り降りすると、そこには都営大江戸線を彷彿とさせる「つくばエクスプレス北千住駅」が現れた。駅構内は閑散としているが、そこがまた近未来的でワクワクする。
ちなみに「エクスプレス」は、和訳すると急行にあたる。「特急ひたち」ならぬ「つくば急行」ということだ。ところがエクスプレスと呼んだ瞬間に、急にスピードが上がる気がするのは私だけだろうか。つまり、特急よりも速そうなイメージの急行こそが、エクスプレスなのである。
そんなつくばエクスプレスに乗車すると、背もたれに体重を預けながら流れゆく景色を眺めた。豊かな自然に恵まれているが、寂れた田舎という印象は一切ない。どちらかというと新しい住宅街が続いており、そこにはきっと、マイホームを手に入れた家族が幸せに暮らしているのだろう。
そしてあっという間に終点のつくば駅に到着した。東京、埼玉、千葉、茨城と短時間に4都県を縦断したのだ。たったの千円で。
水戸に対してなんの悪意も嫌悪感も抱いていないが、それでも、つくばに行くことができてよかった。実際の距離もつくばの方がかなり近いが、同じ茨城県とはいえ、つくば市の開発された都市空間と移動に伴う近未来的な感覚を味わえたことで、なんだかとても得をした気分になったのである。
つくばエクスプレス、速いですよね!(最高速度130km)
水戸じゃなくてざんねーん
私は生れは水戸です(笑)
そして里香さんお誕生日おめでとうございます🎉✨😆✨🎊
6月6日ってなんかカッコいいっす!
ありがとう〜。ちなみに午前6時の666だよ😁
つくばエクスプレス、そんなスピード出てるんだ!どおりで速いわけだ!