北斗の拳を彷彿とさせる、胸の・・・

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私は今日、「見た目」について二つのことを学んだ。一つは髪型について、もう一つは肌の露出について。いずれも、今後の人生に役立つであろう重要なポイントである。

 

 

まずは髪型について。ファッションという分野において、何を差し置いても髪型を派手に盛り上げておけば、確実にオシャレに見えるしTPOもクリアできるということを知った。

 

そもそも、どれほど派手にメイクを施したとて、髪型がのっぺりしていたり、ぼさっとしていたりしたらすべてが台無しになる。ところが髪型が盛り上がっていると、それだけでかなりの「イイ雰囲気」が出るのだ。

正確には「髪型が盛り上がっているとメイクも映える」というべきだが、メイクを生かすも殺すも髪型次第というのは間違いない。

 

そして、美容師(ヘアスタイリスト)という職人の腕がここで試される。顔のメイクは素人でも上手くやれる場合がある。だが髪型に限っては、なぜか素人では成し遂げられない壁がある。

結婚式やパーティーなどのヘアスタイルを見れば一目瞭然だが、美容師が作り上げた頭とそうでない頭とでは雲泥の差がある。具体的には、派手さにキレがありパーフェクトな盛り上がりを作れるのが、美容師だ。

さらにワックスで動きをつけてスプレーで固定する作業も、素人には限界がある。使っている製品が違うんじゃないか、と疑うほどの圧倒的な固定力があり、12時間経ってもボリュームが損なわれないのがプロの仕事。

 

私は顔のつくりが派手なため、まゆ毛とマスカラだけでも十分に濃い顔が作れる。そこで髪型さえプロにこしらえてもらえば、特別なTPOにも対応できる状態となる。

このことが分かっただけでも、かなり得をした気分である。

 

 

そしてもう一つの学びである「肌の露出」について。通常、肌の露出といえば「エロさ」や「セクシーさ」といった観点から問題視される部分だが、私の場合は少し違った。

昨年、H&Mで購入した2,900円のVネックワンピースを着用したところ、肩や腕がむき出しとなり、その逞しさに人々の目が釘付けとなる現象が起きた。とはいえこれは珍しいことではない。夏になるとよくある出来事だからだ。

 

ところが今日、Vネックワンピースの「胸」の部分で異変が起きた。豊満なバストによる谷間が・・・とか、そういうセクシーな異変ではない。漫画「北斗の拳」で描かれる、両胸の真ん中から外側へ伸びるいくつものスジが発見されたのだ。

 

最初は「肋(あばら)?」と思ったが、撮影された自らの谷間らしき部分を注視すると、それは骨ではなく筋肉だった。これにはゾッとした。

(こ、これって筋肉質なオトコの胸に出る、あのスジだよな??)

どう見ても、北斗の拳に登場するオトコのキャラクターの胸しか思い浮かばない。それが、広く開いたVネック部分から隆々と存在感を誇示しているのだ。

(し、しまった。もっと胸元が隠れるアクセサリーを買っとけばよかった)

後悔したところで後の祭り。我が家にある「まともな首飾り」といえば、このパールのネックレスしかないわけで、これではどうにも胸筋をごまかすことができない。

 

正直、肩や腕はヘタに隠すよりも露出したほうがいい。全体的なバランスとして、立派な部分を隠すことでかえって太さを強調することになるからだ。

しかし「胸」に関しては隠したほうがよかった。なぜなら、オンナの胸に北斗の拳の「スジ」が入っている必要はないし、殿方からもそのような需要は聞こえてこないからだ。

 

というわけで、露出に関しては「とにかく出しゃイイ」というものではなく、出すべき部分は出し、出さずにおくべき部分は隠す、ということを、事前にチェックしなければならない。

そうでないと、記憶にも記録にも残る「集合写真」に、とんでもない爪痕を残すことになる。

 

 

というわけで、無事にピアノの発表会を終えた私。冷やかしついでに足を運んでくれた友人らに、心から感謝を伝えたい。

そして来年こそは、体のフォルムが隠れる衣装でステージに立とうと、強く誓ったのである。

 

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