柔術、いや格闘技あるあるで、
「ガチスパーしよう!」
は簡単だ。
ガチでスパーリングすればいいのだから。
全力で相手に立ち向かい、それで負ければ自分が弱いだけのこと。
場合によってはケガをするかもしれない。
だがそれは仕方がない。
なぜならガチだから。
それに比べて非常に難しいのが、
「ライトスパーしよう!」
これは人によって「ライト加減」が違うので、なかなか成立しない。
私は、
「ライト(light)」
ではなく
「フロー(flow)」
という言葉を推奨したい。
昨年、SanDiegoにある10th Planetへ出稽古に行った際、向こうの選手たちが使っていた表現だ。
ライトは「対象が自分」のため、「自分にとってライト」ならばそれがライトスパーと認識される。
しかし相手にとっての「ライト」は、自分のソレとは一致しない。
つまり相手からすると、
「ライトスパーって言ったのに、なんでガチで来るんだよ」
となる。
だから私は「ライト」より「フロー」を使いたい。
なぜなら、フローは「絶え間なく流れるように動く」という意味で、どちらかというと「相手に意識が向く表現」だから。
とはいうものの、結局は「自分にとって都合のいいスパーがしたいだけ」という人が多いので、自分が不利になれば「ガチできた」、相手がマグロだと「おもしろくない」と、何かにつけ文句となる。
要は、やりたいことが明確な人同士でスパーをすればいい。
もし「この技やりたい」だったら打ち込み、動きの中で試したいのならシチュエーションスパーをすればいい。
そのスパーリングに何を求めているのかが重要。
最近私はあまりやる気がないので「とにかく5分間動き続けるスパーを」している。
レスト(スパー間の休憩)も入れず、ぶっ続けで1時間くらいスパーする時もある。
そうなると、絶対に極めてやるとか、何が何でも勝ってやるとか鼻息の荒いことばかり考えていると、ケガのリスクだけが上がる。
そこで「やって、やられて」のくり返しを目指すようになった。
ウチのジムのメイン層は白・青帯の男性、もしくは華奢な女性だ。
なのでスパーでは、自分がやりたい動きを一度試しにやってみて、それでポイントが取れた(仮想レフリー)ならば、次はやられてみて、という交代制を意識している。
出稽古で本部へ行ったときは私が最底辺になるので、皆さんの胸を借りるつもりでスパーをお願いする。
そこでは「ガードを徹底するためのスパー」を心がけている。
体格差、力量差、経験値、センス、どれをとっても敵わない。
そこで、「せめて守り切る」という目的を持ってスパーをお願いする。
試合になれば自分と同じ体格、体重、実力の人間と対峙するわけで、普段からそんな好待遇の練習環境なんてものはない。
ではどうやって日々の練習環境を作るのか、といえば「自分の考え方次第」だと思う。
①(自分が女で)女子がいないから練習できない
②体格が違いすぎて練習にならない
③ガチな人しかいないから練習できない
この3つは練習ができない理由の上位。
ウチのジムでこれを言い始めたら、誰も練習できないぞ。
まず①について。
女性が男性(しかも不潔でクサいオッサンだと嫌悪感あり)と組むのは抵抗がある。
だったら、
「そのオッサンを近づけないようにガードし続ける練習だ!」
と割り切るといい。
もしもつぶされたりポジションを取られたりしたら、その時点で終了=タップ。
その繰り返しによりスパーは少し意味のあるものになるし、オッサンと密着しないで済む。
次に②について。
①と共通している部分もあるが、相手が自分よりデカい場合の「体格が違いすぎる」は、①同様のスパーを試みるといい。
逆に相手が自分より小さい時は、相手のやろうとしていることを探り、それを脱力でガードする練習ができる。
結局これも相手に合わせて自分のギアを変える練習となる。
最後に③について。
相手が本当に「ガチしかできない」のなら、スパーはしない方がいい。
しかし上手な人、とくにMMAファイターは身のこなしが上手い。
全力でつぶしに来たり、無尽蔵に暴れることはない。
だから、プロ同士でガチスパーしている様子だけを見て「ガチすぎて無理」と判断するのは早計。
上手い人は自分をコントロールできる分、相手に合わせたスパーをしてくれるから。
*
さて。
私が今日書こうと思っていたスパーの話は、じつは柔術のことではない。
昨日書いたエロ原稿のことだ。
昼過ぎ、編集長からメッセージが届いた。
「ゴメン、あれボツで」
理由は「内容が過激すぎた」とのこと。
確かに、「東ス●」や「週刊●話」に掲載するわけじゃないのに、アレは書きすぎだろうな、と自分でも思っていた。
アレは、私のなかではまぁまぁガチスパーだったのかな。
決してライトスパーではなかったのかな。
いや、でも過去の原稿と比較すると、これまでは
「手抜きのライトスパー」
だったのが、今回は
「相手(編集長)に合わせたライトスパー」
をしたつもりだ。
そして次のオーダーは、
「アレを10としたら、3くらいのエロ記事を書け」
だった。
あのライトスパーを「10」として、次に「3」となると、もうエビでちょいちょい逃げ回る程度の、準備運動スパーになりそうなんですが。
*
以上、スパーリング時のギア調整の難しさについてのお話でした。
柔術の話だと思って読んでたらエロ話の話に着地するんかい!ww
そだよ!!
こうなったら全部、エロ記事着地してやるわい!!😂
ボツ記事こっちに上げろ!
やだ!!!
ニオイとパワー気をつけます!
すみませんでした!
おまえ、まだ若者じゃんw