今さらながらカピバラの偉大さ・・いや、ぬいぐるみのようなモコモコのスリッパが持つ「恐るべき潜在能力」に驚かされるわたし。どういうことかというと、通常ならば自宅では樹脂製のリカバリーサンダルで過ごしているのだが、ここ数日は友人からプレゼントされた「カピバラのサンダル」を履くようになったのだ。
正直なところ、店頭でこのサンダルを見つけたとしてもまず買わないだろう。なぜなら、わたしはぬいぐるみのようなモコモコやフサフサしたものが好きではないからだ。
その理由の一つとして、長期間飾っておくとホコリが溜まって不衛生に感じる点が挙げられる。少なくとも月に一度は洗濯したいが、洗濯機で回してもいいものとダメなものがあるだろうから、その辺りのチョイスが面倒くさいのである。
もちろん、このような「綺麗好きアピール」をしておきながらも、自宅にあるカピバラのぬいぐるみは洗濯しておらず、その代わりにマメに掃除機を当てて清潔感は保っているので、もらえるならば「カピバラのぬいぐるみ大歓迎!」というのが本音ではある。
——話を「カピバラのスリッパ」に戻そう。わたしがカピバラ好きであることを知っている友人が、まるでぬいぐるみのようなデカい顔のついたカピバラのスリッパを贈ってくれたのだが、履くにはもったいないし飾るには場所を取るし、内心その扱いに困っていた。
だが、機能性を無視して放置されるほど「物」にとって悲しいことはない。つまり、スリッパとしてこの世に生を受けたならば、履き物として活用されなければ意味がないのだ。そんな「オレは、観賞用に作られたんじゃねぇよ!」というカピバラの叫びを受けたわたしは、満を持してモコモコのスリッパにつま先を突っ込んでみた。
普段履いているリカバリーサンダルは、硬すぎず柔らかすぎず適度な柔軟性の樹脂で出来ている。そして爪先部分は開いているので、保温に優れたヤクの靴下を履いているとはいえ足元は冷えがちになり、明け方や夜などはエアコンに加えてセラミックヒーターが必須となる。
(ちなみに、上半身はユニクロのダウンジャケットを羽織っており、室内でエアコンフル稼働にもかかわらず、重ね着という防寒対策が必要になるのが我が家の特徴)
そんなわけで、樹脂製のサンダルからモコモコのぬいぐるみに履き替えたわたしは、パソコンに向かって黙々と仕事を始めた——そして二時間が経過した。
時刻は午前5時半。一日の中で最も寒いといっても過言ではないほど、空気は冷え込みダブル暖房(エアコン×セラミックヒーター)が必須な時間帯であるにもかかわらず、気づけば足元のヒーターの電源を入れてないことに驚いた——足元というよりむしろ、膝のあたりが寒いじゃないか。
そう、昨日までは足の裏からくるぶし辺りまでの冷えに耐えきれず、寒さと電気代との葛藤の末にセラミックヒーターのスイッチを押していた。だが今は、足元はポカポカでまったく寒くない。言うまでもなく、上半身はダウンジャケットで覆われているので温かいし、下半身はユニクロの裏起毛スエットパンツ(外出着)なので、防寒対策としては完璧なはず。にもかかわらず、「膝」が寒いのだ。
そこでわたしは、セラミックヒーターを膝の高さまで持ち上げて電源を入れた——あぁ、暖かい。
こうなると、膝のためだけにセラミックヒーター、すなわち一時間30円の電気代を払い続けるより、ひざ掛けや二―パッド(?)を装着するほうが節約できるのではなかろうか。
それよりなにより、カピバラのスリッパを履いただけで、ここまで足元が温かくなるという事実に驚かされた——が、冷静に考えれば当然のことである。ぬいぐるみのごとくモコモコの毛で出来たスリッパに足を突っ込んでいるのだから、どんなに分厚いソックスやルームシューズを履くよりも保温性に優れているのは一目瞭然。
それでも、まさかここまでの違いがあるとは思いもよらず、むしろ試すことすらしなかったわけだが、もしも我が家のように”室内なのに極寒”という住まいの者がいたら、是非とも「ぬいぐるみスリッパ」を試してもらいたい。まさかの保温効果に度肝を抜かれることだろう。
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というわけで、カピバラ2頭を足元に従えつつ寒い冬を乗り越えるわたしなのである。




















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