目が覚めると、左目が開かなくなっていた。
原因は、上のまぶたが腫れていて持ち上がらないのと、上下のまつ毛にこびりついた目やにのせいでまぶたがロックされているため——要するに、細菌かウイルスに感染したわけだが、目をこすったり引っ搔いたりした記憶はない。ということは、無意識にやってしまたのか。
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わたしはここ最近、続々と「微妙な体調不良」に見舞われている。もちろん、自業自得の部分も多いので理由が分からないわけではないが、それにしても次から次へと都合の悪い事態が発生しており、そんな中での「はぁ、今日はこれか・・」に、もはやため息をつくしかない。
この「負の連鎖」の始まりは、ぎっくり腰だった。
厳密には、その少し前から感じていた股関節の違和感が、徐々に腰へと上がっていった感じなのだが、「あ、これはもうじきぎっくり腰になるぞ」という、”自称・プロぎっくり腰師”の嫌な予感が過った数十分後、見事にぎっくり腰を発症したのだ。
狙いどおりになったのだから、予感が的中したことは誇らしい。だが、当たらなくていいことが当たってしまったわけで、手放しで喜ぶことはできない。とはいえ、なってしまったものは仕方がないので、狂言師・和泉元彌氏を参考にそろりそろりと行動する日々を余儀なくされた。
その翌日、鼻腔内が過敏になる炎症に見舞われたが、これは定期的に発症するアレルギーによるものなので、ある種の恒例行事といえる。
とはいえ、身体のどこかに違和感があるのはいい気分ではないし、どこかげんなりしてしまうから迷惑な話である。
そうこうするうちに、柔術の練習中に膝を傷めた。イメージ的には「一度外れて、元に戻った」という感じで、これも定期的に起きる現象の一つだ。
これは、過去の負傷が原因で通常よりもズレやすくなっているせいだが、ここから2週間ほど膝痛と付き合わなければならないのは気が重い。とはいえ、やってしまったものは仕方がないので受け入れるしかない。
すると今度は、突然のめまいに襲われた。こちらも恒例行事といえばその通りなのだが、さっきまで起き上がっていたつもりが、気がつけば床に転がっているではないか——あぁ、またこれか。
この発作、すなわち「耳石が外れて三半規管を浮遊する現象」も、定期的に見舞われる迷惑行為の一つであり、この期に及んで新鮮さを感じるものではない。
ちなみに、耳石がもとの場所へ戻りさえすればめまいは収まるため、その場所を探すために頭の位置をあれこれ試すのだが、なかなかしっくりこない・・。
その瞬間、スコン!と偶発的にハイキックを食らったわたしは、思わず目が覚めた。なんと、キックによる物理的な衝撃で耳石が耳管へと戻されたのだ。
(昭和の家電製品じゃあるまいし、こんなことってあるんだ・・)
我がカラダが、とても単純な作りであることが発覚した瞬間であった。
——そんなこんなで、本日は「目が腫れていた」わけだ。
目というのは、わたしにとってなによりも大切な器官である。
そのため、朝イチでかかりつけ医の元へ押しかける予定ではあるが、それにしてもこうも毎日不調に見舞われ続けると、もはや何もないことのほうが恐ろしい気がしてくる。
とりあえず今日の不運は去ったことだし、明日の試練を迎え撃つべく英気を奏なうことにしよう・・と言いたいところだが、試合に向けて体重を落とさなければならないため、食べ物による心身の充電は不可。
(とどのつまり、好き放題食べられない現実こそが、わたしにとって最も過酷で辛い仕打ちってことじゃないか・・)
負の連鎖は、まだしばらく続きそうである。










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