空白の5秒間
滅多に使うことのないJR代々木駅で降りたわたしは、友人からの連絡を待っていた。 それにしても、この代々木駅というところは予想以上にヒトで賑わっている。大したランドマークがあるわけでもなさそうだが、新宿の隣だ...
滅多に使うことのないJR代々木駅で降りたわたしは、友人からの連絡を待っていた。 それにしても、この代々木駅というところは予想以上にヒトで賑わっている。大したランドマークがあるわけでもなさそうだが、新宿の隣だ...
「それ、ウチの旦那と同じこと言ってる」 友人は、口を尖らせながら不満げにそう答えた。なんの話かというと、いわゆるバーモントカレーのような「日本特有のカレー」において、カレールーにとろみがあって、むしろボタボ...
本日の最終列車である、東海道新幹線ひかり666号に滑り込んだわたしは「間違いなくツイている」と確信した。なんせ、666はわたしの本質を示す数字であり、たまたま間に合った新幹線の列車番号がこれであることが、何...
筋肉質なフォルムの見慣れぬ来訪者に対して、ボリュームたっぷりのヒップを向けつつ警戒心を高めるオンナがいる——その名は、マロン。 そんなピリピリした彼女の心を溶かすには、こちらも本能をさらけ出す必要がある・・...
——マズい・・いや、気まずい。 なぜこのようなドンピシャのタイミングで、われわれは集まってしまったのだろうか。しかも、しばらくの間はこの場にとどまらなければならないとあり、なんとも微妙な空気が漂っている。 ...
(これが最後のチャンスかもしれない) カフェに入ってから何度この言葉が頭をよぎったことか。そして、ことごとくタイミングを逸してきたわたしのつま先は——深緑色のビーチサンダルから覗く十本の指は、まるで死んだタ...
研究者がすごいのは、何十年・・いや何百年経ってもなお、その分野を掘り下げ続けていることだ。「さすがにもういいだろう」と、誰もが妥協をちらつかせるレベルの成熟度に至ったとしても、「いや、まだだ」と言わんばかり...
東京都社労士会会報8月号をパラパラとめくっていたところ、「精神障害の請求件数、支給決定件数が大幅に増加」という記事に目が留まった。 内容を見ると、ここ5年間における”過労死等の労災補償に関する請求件数”が「...
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