自分の体——正確には「体組成」のような、身体を構成する組成分にまったく興味のないわたしは、当然ながら体組成計なるものを購入したことなどない。
そんな我が家に置いてあるのは、ドン・キホーテで手に入れた安価な体重計が2台だけ。なぜ2台なのかというと、あまりの安さ(数百円)ゆえに不正確な数字が表示される可能性を疑い、念のため2台用意したのだ。
(だったら、そこそこの値段の体重計を1台買えばいいじゃないか・・という意見は、ごもっともなのでスルーする)
とはいえ、安いからといって特に困ることはなかったし、わたしにとって重要なのは「重さ」であり、その内訳がどうなっているのかなど本当にどうでもよかった。ところが、自身に無頓着なわたしに対して、元ボディビルダーの先輩からオムロンの体組成計が送られてきたのだ。
「少しは自分の身体に興味を持て」と、暗に忠告されているかのような贈り物だが、電池を入れたり初期設定を入力したりする”面倒くささ”に負けたわたしは、頂いておいて失礼だが一カ月以上放置してしまった。
(あ、そういえば体組成計もらったっけ・・)
今さらながら思い出したわたしは、2時間の半身浴を終えてカラッカラに干からびたボディのまま、プレゼントされた体組成計を箱から取り出してみた。そして附属されている電池をセットし、言われるがまま必要な情報を入力——よし、測定開始だ!!
(・・・え?)
体重が予想どおりだったのはまだしも、次々と表示されるその他の組成分の内容が酷すぎることに、驚きをとおり越してショックを受けた。あげくの果てには、体年齢が56歳と言われる始末——。
ちなみに、体組成計では「体重」のほかに「体脂肪率」「内臓脂肪レベル」「骨格筋率」「体年齢」「基礎代謝」「BMI」の7項目が測定できるが、どれもこれも体重以外は納得のいかない結果がつらつらと表示されるではないか。
(内臓脂肪レベル4って・・まさか5段階中の4ってことか?それって、ほぼほぼ最悪ってことじゃないか)
ディスプレイには数字のみが表示されるため、それが良いのか悪いのかはよく分からないが、それでも「BMIが22を超えると肥満」というような認識はあるし、周りの人々は体脂肪率が一桁だとか10%前半だとかいう話をよく聞くし、わたしもどちらかというと・・いや、かなり筋肉質だと言われているわけで、骨格筋率などいい数字が期待できるのではないかと、密かに期待していた。
ところがどうだ、フタを開けてみれば56歳の体組成とは——あまりのショックに、体組成計の電池をそっと外すわたし。
それにしても納得がいかないので、念のためネットで調べてみたところ「入浴直後の測定は、体温上昇と発汗による脱水で体内の電気抵抗が変化し、正確な体脂肪率が測れなくなるので避けるべきです」との事実をキャッチした。
それを読んでホッとしたのも束の間、「体内の水分量の変化により、体脂肪率が低く出ることがあります」という皮肉な補足を見つけてしまい、ただでさえ低く出る傾向の体脂肪率が20%を超えている・・ということは、入浴直後以外の時間帯に測定すれば、もっと高い数字が出るということじゃないか——。
いずれにせよ、水分を絞り切ったカラカラのボディと、衝撃の数字を突きつけられてグサグサのハートという、心身ともにボロボロの状態となったわたしは、スイカにかぶりつきながら「やはり測定するのは、体重のみにしよう」と誓うのであった。
※ちなみに、内臓脂肪レベルは30段階あったため、「4」という数字は標準であり悩むことはなかった。











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