寂しがりの解体屋、それがウイルス。

 

・・最悪である。

ここ最近、毎日毎日なんらかの体調不良を発生させてきたわたしだが、今日になってさらに最悪な事態に見舞われた。

なんと、朝起きると微熱と倦怠感があるではないか。いわゆる風邪の初期症状のような、もしくはアレルギー症状のような、ライフポイントが微妙に削られる鈍いダメージを感じるのだ。

 

ちなみに、なぜこれが「最悪」なのかというと、明日からしばらく日本を離れるため、これ以上不都合な状況に陥るのは勘弁願いたいからである。

とはいえ、考えようによってはこれはむしろラッキーなのかもしれない。 仮に、異国の地で体調不良になれば死を意味するといっても過言ではない。なぜなら、死というのは必ずしも生命活動の終わりを意味するだけでなく、金銭的に追い詰められた状況をも現わすからだ。

莫大な医療費を請求され、地獄のような借金生活を余儀なくされる——そんな人生、想像しただけで恐ろしい。

 

だが、国民皆保険制度が敷かれる我が国・日本においては、ちょっと我慢すれば治る症状ですら、フラッとクリニックを訪れることで手軽に治療を受けられる。そのため、「カフェに立ち寄るかの如くクリニックを受診できる」という、まるで天国のような医療制度が我が国の自慢であり、世界の中でも珍しい好待遇だと思われる。

 

そんなわけで、日本で生まれ育ったことに感謝しつつ、かかりつけ医の元へ駆け込んだ私は、この微妙な体調不良の原因が特定できぬまま、対症療法として数々の薬を処方してもらうことになった。

結局のところ、ウイルスは発見できず白血球の数も正常(細菌性ではない)。となれば、考えられるのはアレルギー的なものか——。

 

いずれにせよ、わたしには時間がない。明日になればもう医療行為を受けることすらままならないわけで、とにかく今日中にすべての災厄に見舞われたい。そしてその覚悟はできている・・さぁ、降りかかるがいい、すべての災厄よ!!

 

 

予備知識として、クリニックでもらった子供向けの冊子で紹介されている、「ウイルスってなに?」が分かりやすかったので、その一部を紹介しておこう。

 

われわれ人間によって、それほど近しい存在ではないように感じる「ウイルス」という奴らは、サイズ的には細菌よりも小さくて目に見えない微生物であり、自分一人では生きることができない”寂しがり屋さん”なのだそう。

「そんな弱っちい生き物が、よく生きていられるな!」と鼻で笑いたいところだが、なんと奴らはヒトや動物の細胞内に無断で侵入し、その細胞を己の住みやすい状態へと勝手にリフォームをして住み着く習性がある。

「無断で住み着いたあげくに、勝手に改造までしてしまうとは、どんだけ図々しい野郎なんだ!」と、怒りを露わにした先で待っているのは、一連の騒動の終着点でもある最悪な末路——なんと、ウイルスが住み着いた細胞はやがて衰え死ぬことで、ヒトは「病気になる」のだ。

 

不法侵入のあげくに、建造物損壊からの二次災害による被害拡大・・こんな踏んだり蹴ったりなことが許されるのだろうか。

だが安心してほしい。そんな傍若無人な奴らに対して、われわれヒトや動物の抵抗力が強ければウイルスは活動できないため、病気にはならない。要するに、強くて健康な体を維持することが、ウイルスにやられない最も効果的な秘訣なのである。

 

なお、ウイルスに感染してしまうと特効薬はないため、とりあえず奴らに抵抗するための体力と精神力を養うことが重要となる。とどのつまりは、健康体ならばウイルスなど痛くも痒くもない、というわけだ。

 

目に見えないからこそ恐れられるウイルスや細菌だが、その生態を理解すればなんてことないだけでなく、生態系のバランス維持や免疫の強化など、ヒトにとって恩恵をもたらす存在でもある。

それゆえに、ヒトとウイルスが手を取り合い、理想的な共存共栄を目指せれば最高だろう。そんな未来を目指して、今日もわたしはウイルスと共に生きるのである。

 

 

2件のコメント

いやー、薬の副作用で4時間ほどこの世を離れていたことで、むしろ体調不良がすっ飛んだよ笑

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