深夜2時——震度5弱の揺れに襲われたわたしはベッドで横になっていた。そして、微妙に続く揺れに身を任せながら、「毎回思うけど、地震の揺れよりもスマホから発せられる警報音がもっとも心臓に悪い・・」と、しみじみ感じるのであった。
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携帯電話を2台所有しているわたしは、あっちとこっちで「ギュインギュイン」と大きな地震を伝えるアラームが鳴り響いたことで、変な緊張感を覚えた。
しかもアラーム音と同時に揺れがやってきたので、「あぁ、確かに地震が来たな」と納得はしたが、だからといって揺れと同時のタイミングで注意喚起されても、できることといえば「覚悟を決めること」くらいなので、なんというか微妙に苛立つ。
無論、1分でも早く地震を察知できればいいのだが、最先端の科学技術を以ってしても地震の予知だけはできないのが現実。だからこそ、せめて「地震の初動となるP波を観測した瞬間に、緊急地震速報として強制的にアラームを鳴らす」いう手段をとっているのだが、これは”強制的”である必要があるのだろうか。
就寝時など、意識のないときに突如地震に見舞われるよりは、瞬間的にでもアラームで覚醒したほうが咄嗟に反応できる、という理屈は正しい。だが、オオカミ少年ではないが「警報音のおかげで助かった」という声は、果たして存在するのだろうか。
いやいや、こんな失礼なことを言ってはならない。きっと、助かった人は大勢いるし役に立っているはず。だが、少なくともわたしの周りでそういう事案を目にしたことがない——やめておこう。
そんなことを考えながらも、わたしが真っ先に行ったのは「パンツを履くこと」だった。
部屋着として着用していたシャツのニオイが気になり、居ても立っても居られなくなったわたしは、「いっそのこと捨ててしまえ!!」と、ゴミ箱へダイレクトボレー(脱ぎ捨てた)を決めた。ついでに、履いていたパンツ(ユニクロのエアリズム)も捨ててしまえ、というわけで、結果的に全裸の状態でゴロゴロしていたのだ。
しかしながら、さらに大きな揺れに見舞われるようであれば外へ避難しなければならない。それなのに、全裸というのはさすがにいただけない・・となり、まずはパンツを履こうと新品のエアリズムへ足を通したのである。
それにしても、特定のシャツ——決まって「素材がポリエステルかつ生地が固めのシャツ」は、さほど使用していないにもかかわらず、もの凄く嫌な男性臭がするから不思議というか不快。
ネットで調べると、同様の悩みを抱える者らの質問および対処法が散見されるが、個人的には「その素材のシャツを着ないこと」が最も安全で正しい方法だと思っている。なぜなら、着ているだけで不安や嫌悪感を抱くようなシャツを、あえて手元に置いておく必要はないからだ。
であれば、友人からのプレゼントであれなんであれ、「所持しない」という選択肢をとるほうが賢明だろう・・ということで、衣装ケースに眠るポリエステル素材のTシャツを、すべてゴミ袋へぶち込んでやったのである。
にしても、あれ(ポリエステルが発する、オトコ臭さというかなんというか)は精神的によくない。「まさか腋臭になったのか?!」と、必死に脇のにおいを嗅ぐも異臭は感じられず、だがシャツを嗅ぐと紛れもなくあの男性臭があるわけで、もはやパニック寸前。
まぁ、原因が「特定のポリエステル素材の衣類」と分かっただけでも御の字ではあるが、なにはともあれあのゾッとするようなニオイを放つのは勘弁願いたい。
・・というわけで、悪臭の根源である特定のシャツを葬り去った全裸のわたしは、新品のパンツを着用して冷静さを取り戻したのだが、よくよく考えると「このまま外に出るというのは、さすがに無理があるのでは?」と、さらに冷静になった。
そこで、渋々Tシャツ(コットン素材)を引っ張り出すと、おもむろに頭を突っ込んだ——よし、これでどんな地震がきても大丈夫だ。
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その後、「緊急地震速報の通知」をオフにすると、改めて横になったのである。











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