買い物をする際に”絶対的な条件”があるわたし。それは、支払い方法が「現金払いではない」ということだ。
財布など目にしたこともないくらい、外出時はほぼ手ぶらで出掛けるのがルーティンとなっている身からすると、スマホで支払いができるタイプ・・例えば、バーコード決済やQUICPay(クイックペイ)といった決済方法でないと、飯を食うこともペットボトル飲料を買うこともできない。
とはいえ、十歩譲って「クレジットカード払い」というのは、アリだ。
スマホ決済用の端末を導入していない店舗はまだまだあるが、クレジットカード決済のリーダーは多くの店舗、殊に小さな個人店や昔からある地元の商店でも設置されている。よって、わたしは「キーホルダーに、家の鍵とクレジットカードをぶら下げる」という方法で、常にクレジットカードを携帯しているのである。
そんなわけで、地域の治安維持のため近所をぶらついていたわたしは、とある一軒の八百屋を発見した。
昔ながらの店構えで、おそらく長い間この場所で野菜や果物を売ってきたのだろう。だが、こういう昔ながらの八百屋や魚屋というのは、支払い方法が古典的であることが多い。
そのため、「現金払いのみ」「PayPayやQUICPayは使えません」といった注意書きにより、門前払いとなる・・はずが、ここは逆に「なんでもアリ」の張り紙が出ているではないか。
こちとら、可能であれば専門店で青果物を買いたいと思っているが、支払い方法が限られているため駅前のスーパーで済ませている・・という背景がある。よって、スマホ決済がありならば、ここで買って帰るしかなない——そう、スイカを!!!
ここ最近、いや、かなりの期間スイカを口にしていないわたしは、夏の風物詩であるスイカに飢えていた。なぜなら、最寄りのスーパーであるクイーンズ伊勢丹で、値引きシールが貼られたスイカを買おうとするも、偵察部隊の友人から連絡をもらう際は、見事というかなんというか100%の確率で「閉店に間に合わない場所」にいるのだ。
こればかりは、もはや「店側に狙われている(わたしに買い占めさせないため)」と疑うしかないほど、ほぼ毎日店へ足を運んでいるわたしがたまたま行かなかった日に限って、スイカの値引きを実施しているから納得がいかない。
だからといって、定価そのままでスイカを買おうとすると、わたしの中で眠る「貧乏人根性」が発動し、「これっぽっちのスイカが800円だと?!あり得ない!」となる。そのため、せめて20%引き、できれば40%引きのシールが貼られた時点で、スイカをすべて買い占めるというのがわたし流なのである。
ところが、スイカの専門店でもある八百屋の店内を物色すると、なんと、とんでもない大きさのスイカ(6分の1カット)が700円で売られているではないか!!!
このスイカ、丸ごと一玉を復元したら、それこそ「おばけスイカ」と言ってもよさそうなサイズ感。なんせ6分の1でもこのボリュームなのだから、仮に一玉購入したら、細腕の主婦では持ち帰れないだろう。
かくいうわたしも、6分の1カットを片手で持ち上げようとしたところ・・む、無理だ!!
やむなく、「王へ献上する品」のようにスイカを両手で支えると、そのままレジへと向かい店員に捧げたのである。
それにしても、クイーンズ伊勢丹でこのボリュームのスイカを買うとなると、カットスイカであれば「大」を4パックくらいだろうか。16分の1カットならば3個分くらいか。
これだけでも、青果物の専門店の実力がいかに強大であるかが分かる。ましてや、八百屋におけるスマホ決済が可能となった今、もはや「スイカ値引き問題」に翻弄されることはない——。
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ついでに、立派なプラム8個を600円で購入したわたしは、相変わらず「王への献上品」ばりにスイカを掲げながら、寄せた両肘の上にプラムを乗せてしずしずと家路を急ぐのであった。











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