T(タンブラー)・V(ベンティー)・O(ワンモアコーヒー)

 

守銭奴(しゅせんど)・・いや、貯め込むカネはないのだから、どちらかというと吝嗇家(りんしょくか)であるわたしは、相変わらず日々のコーヒー代捻出に心血を注いでいる。

それこそ一度は、ローソンのメガコーヒーに落ち着いたはずだったが、強欲かつ疑い深い生き物であるわたしは、しばらくすると「やはり、大手コーヒーチェーン店のコーヒーには、それなりの美味さがあるのではなかろうか」と思い始め、そこで発覚したのが「ワンモアコーヒー」を使った裏ワザだった。

 

いかに安く大量のコーヒーを手に入れるか——ということだけに思考回路を巡らせた結果、

「タリーズにて、タンブラー値引きのショートサイズのコーヒーを注文し、そのワンモアを使いグランデサイズを270円で購入する」

という巧みなテクニックにて終結したはずの”コーヒー最安値論争”だったが、近所のタリーズの店員の態度に耐えきれず、いつの間にか足が遠のいてしまったのだ。

 

それにしても、大手コーヒーチェーン店といえばスターバックスとタリーズの二大巨頭が有名だが、店員(クルー)の質について、あまりの差に驚かされる。

無論、全員がそうであるとは言わないが、傾向としてタリーズの接客は個々のポテンシャル任せのため、社交的で会話上手な店員に当たればいい気分で注文できるが、不愛想でコミュ障なタイプに当たると、それだけで気分を害することとなる——むしろなぜ、客のわたしが愛想を振りまいて、こいつの機嫌を取ってやらなければならないんだ?——。

 

対するスターバックスは、接客指導が徹底されている・・というよりも、「スタバのクルーである」というプライドが、各人の勤務態度を向上させているように思う。おそらく、クルー自身もスタバの空間にいることが幸せなのだろう。店頭に立つほとんどの者が、とても楽しげに仕事をこなしているように感じるのだ。

 

そして、たとえ一杯のコーヒーであっても、どうせならばいい気分でカネを払いたい——そんな気持ちから、わたしはいつしかスタバのヘビーユーザーへと戻っていった。

そこで編み出したるは、さらなる進化系の「コーヒー最安値テクニック」である。

 

ちょっとした武器代わりにもなる、米国製の頑丈なタンブラーを持ち歩いているわたしは、チェーン店のカフェにて「タンブラー値引き」を利用するのが常。そのため、通常価格より20円安くコーヒーが飲めるのだが、今までのわたしは「一度ですべてを済ませたい」という考えの元でコーヒー最安値論争を繰り広げてきたため、一日単位でみると視野の狭い結論に至っていたことに気が付いた。

そもそも、一日に2リットルのコーヒーを飲むのだから、一回の購入にこだわるのではなく、その日の「トータル最安値」を目指すべき。そして誕生したのが、タンブラーを利用したベンティーサイズのワンモアコーヒー、略して「T・V・O」である。

 

まず、タンブラーにてベンティーサイズのブリュードコーヒー(ドリップコーヒー)を、持ち帰り価格かつスターバックスカードにて支払うと「504円(税込み)」となる。そして、”ワンモアコーヒー”にてベンティーサイズを持ち帰りで購入すると、「147円(税込み)」となる。

容量を確認すると、ベンティーサイズは一杯590mlなので、トータルすると約1.2リットルのスタバのコーヒーを650円程度で満喫できる・・ということに。

 

ちなみに「ミリリットル単価」で比較すると、ショートサイズのブリュードコーヒーを店内価格で購入した場合、1mlあたり1.55円となるが、わたしが編み出したT・V・O方式にすれば、1mlあたり0.56円と、半額以下の値段で同じコーヒーを味わうことができるわけだ。

 

(フフフ・・この結果をもって、「今日現在における、コーヒー最安値論争に終止符を打った」と宣言してもいいだろう)

 

 

これを上回る「最安値かつ大容量のコーヒー満喫方法」があったら、ぜひとも教えてもらいたい。