そ・れ・な・の・に

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(おそらく)分厚くこびりついているであろう内臓脂肪を除去するべく、意を決して漕ぎ出した人生初のダイエット航路も、早いものでもうすぐ一カ月が経過しようとしている。にもかかわらず、とある「腑に落ちない現象」に対して不信感を抱くわたし。

それは何かというと・・ダイエット開始から今日まで「体重の変化がまったくない」という謎の現象である。たしかに、10グラム単位で見れば多少の増減はあるが、100グラム単位でいくと見事なくらいに直線が横へ伸びている——こんなバカなことがあるだろうか。

 

 

食事管理ダイエットに挑むべくアプリをダウンロードしたわたしは、なるべく運動をせずに実行できそうな「ゆる糖質制限ダイエットコース」を選択した。要するに、日々の運動量は最低限でいい・・という、面倒くさがりにとっては最高のコースなのである。

その代わりに、食事内容(カロリーやPFCバランス)をある程度厳密に管理しなければならないため、一日の摂取カロリーはおよそ「1300キロカロリー」という、かなり少ない数字に設定されている。

(こ、これは・・先月までのわたしの一食分のカロリーではないか!?)

 

だが、このくらいの苦行に耐えなければダイエット・・いや、内臓脂肪を減らすことなどできない。今までのように、好きな時に食べたいものを口に入れるという「酒池肉林生活」を繰り返していたのでは、当たり前だが痩せることなどありえない。

だからこそ、こうして過酷な食事制限を課してまで内臓脂肪と戦う決意をしたわけで、鋼の意志を持つわたしはこれを見事に守り抜き、今日まで粛々と過ごしてきたのである。そう、一日およそ1300キロカロリー・・という基礎代謝すら下回るであろう数字を信じて、一カ月近くを生き抜いてきたのだ。

 

そ・れ・な・の・に

 

なぜ、わたしの体重は1キロも減らないのだろうか。

なぜ、体重グラフが横一直線のままなのだろうか。

 

コーヒーや茶のみならず、単なる水ですら飲んだら無視せず記録しているというのに、さらに運動もたまに行っているわけで、その分を加味すればかなり厳しく見積もっている・・といっても過言ではないはず。にもかかわらず、なぜ一日1300キロカロリー未満という乏しい食生活で、一か月間も元気いっぱい痩せることなく生きているのだろうか——。

 

まぁ、思い当たる節がまったくないとは言わない。なぜなら先日、友人に「一日1300キロカロリーなのに、全然痩せない」と愚痴っていたところ、わたしの中での見積もりが甘いというか、「ズルをしている可能性」に気が付いたのだ。

どのようなズルかというと、仮にニンジンを一本食べたら「ニンジン一本」という項目をアプリで選択し記録するのだが、実際にわたしが食べたニンジンは手首から肘までありそうな極太のニンジンだったりする。当然ながら、アプリにデフォルトで登録されているニンジンは一般的な大きさ(中程度)のニンジンであり、わたしが食べたニンジンであれば1.5本分・・いや、2本分でカウントしてもいいくらいのサイズ感なのだ。

それでも、少しでもたくさん食べたいと思っているわたしは「いや、これは紛れもなくニンジン一本だ!」と言い聞かせ、そそくさと入力を済ませるのであった。

 

同様に、ジャガイモに関しても「見ようによってはこの小さなやつが3個で通常のジャガイモ1個に相当するかもしれない」と、勝手に「かもしれないバイアス」をかけて、自分の都合のいいように量やカロリーをコントロールしていた。

またある時は、ファミマのレジ付近で焼き芋を見つけた際に、見た目がもっともビッグな一本を選んだにもかかわらず「世の中にはもっと太くてデカいさつまいもがある」などと屁理屈をこねて、明らかにデカい焼き芋を「通常サイズの焼き芋」として記録したこともある。

 

このように、ちょいちょいズルをしていることに気付いたわたしは、「もしかすると、一日1300キロカロリー未満じゃなかったのかもしれない」という、微妙な不安と後悔に苛まれた。もしそうであれば、体重に変化がないことにも頷ける——。

——否っ!!

これまでは一食が1300キロカロリー以上だったことを考えると、明らかに摂取量は減っているし脂質や糖質がカットできているのも事実。それなのに体重がまったく変わらないというのは、やはりどう考えても異常事態といえる。

 

おまけに、見た目に変化がないどころか体調的にもなんら改善はみられない・・といっても、これまでも不調に見舞われていたわけではないので、これ以上良くなりようがないのかもしれなが、とにかく好転の兆しがないのだから不信感が募るのは当然。

なんなら、こんなにも頑張って食事制限ダイエットに取り組んでいるというのに、変化の兆候が微塵も感じられない現実のせいで、メンタルが不調に傾きかけている可能性すらある。

 

なお、脂質制限ダイエットのプロである某友人は、「効果が出るのに一カ月くらいかかるよ」と言っていたが、一カ月が過ぎた瞬間にガクンと落ちるわけでもなかろうし、今の時点でなんら変化がみられないのは、やはりおかしいだろう。

さらに、大したカロリーをとっていないというのに体重や体調に変化が現れないというのは、生理学的見地からも、また生物学的に考えてもどうかと思うのだ。これが、食事制限と同時に筋トレや運動の強度を上げた・・というならば理解できる。おそらく、筋肉がついた分だけ体重の増減が相殺されたからだ。しかしながら、そういった行動は一切皆無であるにもかかわらず、しかもなるべくならば運動を避ける生活を送っているにもかかわらず、なぜ体重が横ばいなんだ——。

 

 

というわけで、人生初のダイエットにくじけそうなわたしなのである。

 

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