分かる人には分かると思うが、微妙にベタベタして迷惑なうえに粘着力が落ちないことでイライラが募る状況・・といえば、指にテーピングを巻いたままスマホをいじることだろう。
あれが不思議なのは、指先すなわち画面に触れる部分にテーピングを巻いているわけではないのに、関節部分のテーピングがスマホの角に接触することで、なぜかやけにベタつくことだ。スマホケースの素材との相性が悪いのだろうか?ほんの数回接触しただけで、白いノリがスマホの角に付着し、その粘着質なベタベタが永遠に続くから迷惑極まりない。
おまけに、肝心の画面部分にテーピングの粘着剤が付着した日には、指でタップするたびにベタベタが広がり収集がつかなくなる始末——。
あのベタベタを取るのに、なにか簡単な方法はないものかと色々試してみた結果、当然のごとく「シールはがし(スプレーや液体)」が効果覿面だったが、スマホのような精密機器にそういった薬剤をかけるのは好ましいことではないと思い、濡らしたティッシュでせっせとこする・・など、原始的かつ大した効果のないやり方で凌いでいたわたしだが、あるとき”画期的な方法”を発見した。
それは、「テーピングでテーピングを拭い去る」というやり方。よく「自分のケツは自分で拭け」と言うが、まさにアレである。テーピングのベタベタはテーピングで取れ・・というわけだが、これがまた不思議なもので、テーピングの粘着部分をスマホのベタベタへくっ付けたり離したりするうちに、あらビックリ!いつの間にか綺麗に除去できているではないか。
(古代メソポタミアの時代から、「目には目を歯には歯を」と言われていたようだが、単純ではあるが見落としがちなこの事実を、当時のお偉いさんはよくぞ思いついたものである)
そんなわけで、ピアノの練習をしすぎて左手の小指を負傷したわたしは、やむを得ずテーピングを巻いて演奏することにした。一般的なピアノ弾きならば「テ、テ、テ、テーピング!?」と、まるで事件のごとく驚くのだろうが、こちらは小怪我など日常茶飯事なわけで、テーピングを巻いてピアノを弾くなど造作もないこと。
ちなみに問題はそこではない。小指に巻いたテーピングが黒鍵に触れるたびに、鍵盤のかどっこへ粘着剤が付着し、微妙なベタつきが気になるのが問題なのだ。しかも、鍵盤のベタつき除去は範囲が広すぎるため、テーピングでぺたぺたするのは効率が悪い。それどころか、発表会当日のピアノ——世界最高峰のピアノとして名高いスタインウェイの鍵盤に、テーピングのベタベタを付着させでもしたら、それこそ怒られるのは目に見えている。
かといって、小指の症状は何かで固定しない限り痛くて打鍵できない状況であり、テーピング以外に無難な代替品が思いつかない。試しにフィンガーテープ(柔術用の指に巻く細いテープ)で代用してみたが、あれは固定には不向きなため意味がなかった——。
ならばと、テーピングの上からサランラップを巻いて弾いてみたのだが、言うまでもなく邪魔であり弾いているうちに外れてきた。
おまけに、なぜか必要以上にテーピングの白いベタベタがサランラップに付着してしまい、これはやはり素材の相性みたいなものがあるのだろうか?・・と疑いたくなるほど、テーピングの粘着剤でサランラップは見るも無残な姿に変えられてしまったのである。
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話は逸れるが、「ベタベタで困る」といえば、タンブラーへ入れたコーヒーにハチミツを混ぜてもらった後、なぜか必ずタンブラーがベタついているのも不思議である。
もちろん、ハチミツがこぼれたわけでもハチミツを混ぜたコーヒーが飛んだわけでもない。しかも、タンブラーの表面をダスターで拭いてもらっても、なぜか微妙にベタついているのだ。
おそらく、ハチミツが入ったボトルに微量のハチミツが付着しており、そのボトルを握った手でタンブラーを渡す際に、若干のハチミツがついてしまうのだろう。しかも、ハチミツの粘着力は思っている以上に強力なため、ちょっとやそっと拭いたくらいでは除去できないのだ。
そんなわけで、帰宅するとすぐにタンブラーの表面を水洗いするというのが、ハチミツを混ぜたコーヒーを持ち帰った際の日課となっているのだが、ハチミツのベタベタが指についた状態で、それに気づかずスマホをいじってしまった時の絶望感・・というかイライラといったら、筆舌に尽くしがたいものがある。
いかんせん水洗いできないし、お手拭きなどで拭い去ろうにも、思うようにスッキリ落ちない。あぁ、これならまだテーピングのベタベタのほうがマシなんじゃ——。
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サラサラやスベスベはヒトから好まれるが、ベタベタはなぜか嫌われるテクスチャーであることを、綴りながらふと思うのであった。











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