ムックミン

 

わたしは今、非常に浮腫んでいる。よって、自身に対して「ムックミン」という愛称を授けようと思う。

ちなみに、なぜこんなにも浮腫んでいるのかというと、昨日、大量の炭水化物を摂取したにもかかわらずジッとしていたからだ。

 

わたしの「大量」というのは、誰もがドン引きするほど莫大な量なので、自身の臓器や器官に異常が現れないはずがない。

たとえばケーキについて、単位が「ピース(6分の1カットなど)ではなく「ホール」である・・と言えば分かりやすいだろう。しかも、1ホールではなく2,3ホールを一気に食べてしまうため、この時点でカロリーは(あわよくば)1万㎉を超えてしまうのだ。

 

それに加えて、大好物である「パン」をドカ食いする習性があるため、ケーキやパン・・すなわち小麦粉にバター、砂糖、塩がたっぷり入った食べ物——言うなれば、「高糖質・高脂質・高塩分」の三拍子がそろった炭水化物を大量に取り込んだことにより、糖質が水分を抱きかかえる→体内にガッチリと水分が溜め込まれたり、脂質の摂りすぎにより消化に時間がかかり胃や腸が疲弊→代謝を著しく低下させられたことで水分の排出が遅れたり、自覚がないまま大量の塩分を摂取→血液中のナトリウム濃度が急上昇することで、塩分濃度を薄めるべく尿の排出を抑え体内に水分をキープするようになったりと、ヒトの身体が水分を溜め込むメカニズムをフル稼働させることにより、わたしはムクムクに浮腫むのである。

 

それにしても、シワ一つない足の甲はまるでクリームパンのように膨らんでおり、通常ならば指を上げ下げすれば伸筋腱(指と足首を繋ぐスジ)が浮き出るはずなのに、今日はそれが見られない。加えて、ウインナーのように丸々と太った指は、むしろ美味そうに見えるではないか。

そこから視線を上にずらしていくと、本来ならば足首と呼ばれる”くびれ”が存在する位置に、まさかのスポンジケーキが巻かれている——いや、浮腫んでいるのか!?

(どこかで見覚えのある足首だな・・あ、赤ちゃんだ!)

既視感のあるプクプクに膨らんだ足首は、赤ちゃんのソレに似ていた。つま先を動かすと足首に横線が入る、あの赤ちゃんの足首にソックリなのだ。

 

さらに、浮腫みによる影響は見た目だけでは収まらなかった。体内に蓄積された水分および食べ物の残骸が、腸という管にまんべんなく詰まっているため、椅子に腰かけているだけで腹部が圧迫されて苦しいのだ。

そのため、体育座りなどしようものならいとも簡単に背後へひっくり返ってしまうわけで、「ヒトにとって最も弱い状態というのは、まさかの『満腹時』なのではなかろうか・・」と、真剣に考え始める始末。

 

そんなわけで、必要以上に水分を体内に溜め込んだわたしは、全身に3キロのおもりを纏った状態でノソノソ動いているのだが、「浮腫んでいいことなど、一つもないじゃないか!」という事実を改めて痛感するのであった。

いかんせん、裸足になればサンダルの跡がくっきりと残っているし、ズボンを脱げば腹周りにギザギザのゴム跡が刻まれているし、おまけにそれらの跡はなかなか消えないし——。

トドにでもなったかのような、丸々と膨らんだ腹をさすりながら歩を進めるわたしは、糖質過多のせいでぼんやりとした脳の片隅で”浮腫み”を恨んだ。とはいえ、浮腫む原因を作ったのも選んだのもわたし自身である。だって、目の前に美味そうなものが並んでいたら、そりゃ止められないだろう・・。

 

こうして、定期的に”ムックミン”というキャラになるわたしは、水分を排出するべくスイカやキウイを頬張るのだが、これまた量がとんでもないことになっているので、奏功するのかしないのかは明日のお楽しみ、ということで。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です